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【雑 感:2003/10/05】
VOICE
Shame on you!
東京地検特捜部は9月30日、「秘書給与流用疑惑」で告発され、昨年8月に衆院議員を辞職した田中真紀子前外相(59)の詐欺容疑について、「嫌疑なし」として不起訴処分にした。
特捜部は、前外相の元公設秘書には勤務実態があり、国が支給した秘書給与のほぼ全額が秘書本人に渡っていたことなどから、詐欺罪にあたらないと判断した。
自分の口から言うのもなんだが、私のホームページの読者の方々とヤフー政治掲示板の投稿者、ROM者の方々は、日本のMEDIAに登場した有識者、学者、新聞記者等を含めて、もっとも正確に田中真紀子さんの所謂「秘書給与流用疑惑」の本質を理解し、真紀子さんを擁護するコメントをネット上に投じてきたのが私であったことを、おそらく理解して下さっているであろう。
昨年、田中真紀子さんの「秘書給与流用疑惑」が政界、MEDIAを巻き込んだ大騒動となっていた当時、常に詐欺容疑で並び称され疑惑の正当性の根拠とされていた辻元清美元社民党衆院議員のケースと田中真紀子さんのケースは根本的に異なることを理論的に説明し、小泉政権と自民党に操られたMEDIAによる著しい偏向報道に誘導された「真紀子潰し」という政争がその本質であり、彼らに煽られた軽薄な世論の「魔女狩り」体質によって田中真紀子さんは自民党離党から議員辞職に追い詰められたことを指摘し、私は当初より一貫して真紀子さんの潔白を主張し擁護してきた。
Today’s Shot 「永田町の常識は、国民の非常識」
Today’s Shot 「単なる勉強不足か?根深い故意か?」
東京地検特捜部の不起訴処分決定を受けた田中真紀子前外相は30日、次の声明を発表した。
「本日、司直によって一部週刊誌記事に端を発した私に関する秘書給与問題が事実無根であったことが証明されたことは、当然のこととはいえ、うれしく思います。この1年あまり私を信じ、激励してくださった地元新潟県はもとより、全国の皆様に対し心より厚くお礼申し上げます。」
同夜、小泉首相は首相官邸で記者団の質問に答え、「捜査の結果を尊重すべきだろう」と答えた。
自民党の安倍晋三幹事長は記者団に、「コメントは今の段階では控えたい。党員資格停止の処分はわが党の基準で行い、我われは判断した。司法の判断は別だ」と述べ、昨年7月に決めた2年間の党員資格停止処分は変わらないとの認識を示した。
この安倍幹事長は10月2日、同日に田中真紀子さんが次期衆院選に出馬する方針を固めたとの報道が流れたことに対し、「(新潟5区では)私たちの公認候補(星野行男現衆院議員)を全力で応援する。田中さんは、かけられた疑惑もあるので、よく説明することが重要だ」と記者団に語ったそうだ。(読売新聞3日朝刊4面)
安倍幹事長と言えば、小泉首相の「サプライズ人事」としてMEDIAにエラク受けのいい、いま旬(しゅん)の政治家である。例の東京地裁の裁判長から政治家としての適格性に疑問を投げ掛けられた判決を下され、それでも小泉首相から横滑りの「自民党副総裁」を任命された山崎拓前幹事長の後釜に据えられたのがこのお方である。
「三権分立」という言葉がある。立法権を担う「国会」、行政権を担う「内閣」、司法権を担う「裁判所」が、日本国憲法の下に互いに牽制し合う制度を言う。
山崎前幹事長は、司法の一角である東京地裁の裁判長の判決文の中で「政治家としての適格性への疑問」を指摘された。にもかかわらず小泉首相は山崎氏を、自らが総裁である自民党のNo.2「副総裁」への横滑り人事を断行した。
行政権を担う「内閣」の長である内閣総理大臣が、司法権を担う裁判所の一審判決を完璧に無視した構図である。こんなことが許されれば、日本国憲法が意図する互いに牽制し合う「三権分立制度」など空文化してしまうではないか。
この小泉純一郎という男は、「自衛隊は軍隊だ」と公言し、米軍のアフガン攻撃に際して「テロ対策特別措置法」を成立させ、後方支援活動とはいえ戦後初の自衛隊艦船海外戦地派遣を実現したのを手始めに、「有事法制」、「個人情報保護法」、「イラク復興支援法」さらには「教育基本法改正案」と、次々と日本国憲法の根幹に触れる重大法案を成立もしくは提出し、「憲法改正」を公然と口にする人物である。
「靖国参拝」が典型例であるが、私は、日本の歴代総理の中で、これほど現行の日本国憲法の精神を踏みにじった発言と行動をする総理大臣を他に知らない。小泉純一郎が「独裁者」と非難される由縁は、ここにある。
そこへ内閣官房副長官を務め、エラク評判のいい安倍新幹事長のこの発言が飛び出した。「田中さんは、かけられた疑惑もあるので、よく説明することが重要だ」。
内閣の一員法務大臣が任免権を持つ最高検察庁トップの「検事総長」が率いる検察庁は、疑惑のある人物(被疑者)を起訴するか不起訴とするかの処分を決定する権限を有する。
この権限は、一般市民が見逃してしまいがちである遥かに重大な内容を含んでいる。端的に言えば、「疑惑の薄い被疑者を起訴」し、「疑惑の濃い被疑者を不起訴」とする権限である。過去にいくらでも実例はゴロゴロしている。
田中真紀子さんの場合は、前者の「疑惑の薄い被疑者」に当たる。たとえどれほど疑惑が薄かろうが、検察がその気になれば「起訴」される惧れは大となる。真紀子さんが「議員辞職」にまで追い込まれた理由は、正にそこにあった。
検察側にとってみれば、「起訴」が一審裁判で棄却されたとしても大した「痛み」はない。一方、たとえ裁判で結果的に「起訴」が棄却されたとしても、政治家である田中真紀子さん側にとってみれば、「起訴」されたという事実そのものがその後の政治活動に大きな影を落とすことは疑いない。父・田中角栄を通じて政治家を見る国民の視線の危うさを熟知し、「魔女狩り」に似た世論、MEDIAの奔流を感じた田中真紀子さんは、だから議員を辞職した。
「検察」は小泉内閣総理大臣をトップとする行政の一員である。田中真紀子さんを外務大臣から更迭し、自民党から離党させ、議員辞職へ追い込むMEDIAの流れを誘導したのが小泉政権と自民党であるならば、「検察」側が真紀子さんに「疑惑の濃い被疑者を不起訴」とする手心を加えるはずもない。なんとかして「疑惑の薄い被疑者を起訴」に持ち込もうと腐心したに違いない。
にもかかわらず、田中真紀子さんは「嫌疑なし」の不起訴処分となった。同時に発表された自民党の田野瀬良太郎衆院議員は「嫌疑不十分」の不起訴処分であった。いかに真紀子さんの「疑惑」が真っ白であったかは、この一事を見ても明白である。
この検察発表に対し、エラク評判のいい安倍新幹事長は、「田中さんは、かけられた疑惑もあるので、よく説明することが重要だ」と記者会見で語った。オマエなに言ってんだ?
検察が起訴を決定してから、一審裁判が始まり司法の場に持ち込まれる。検察が起訴したからといって、有罪が決定したわけではないことはもちろんだ。その一審裁判で司法の判決が下されたのが、山崎自民党副総裁のケースである。
テメエの党では、東京地裁の裁判官が「政治家としての適格性への疑問」を指摘した人物を、自民党No.2の「副総裁」に起用するという司法軽視を平然と行いながら、同じ党のNo.3である新幹事長となった安倍晋三が、検察が法律で与えられた公権力を駆使して捜査した結果「不起訴処分」−−しかも「嫌疑なし」の不起訴処分を決定した田中真紀子さんに対し、「かけられた疑惑もあるので、よく説明することが重要だ」とヌカシタ。
おまえ、単なる勉強不足か?根深いバカか?
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9月30日夜の東京地検特捜部による田中真紀子前外相の不起訴処分発表は、小泉政権と自民党の誘導の片棒を担ぎ真紀子「魔女狩り」を世間に煽り立てた大手新聞各紙にも大きな衝撃を与えた。
結果として「嫌疑なし」の不起訴処分となるような「疑惑」のたいへん薄かった田中真紀子さんの「秘書給与流用疑惑」を、ことさら大袈裟に取り上げて世論を「魔女狩り」に駆り立て、遂には「議員辞職」にまで追い詰めたマスメディアがどのような反省を示してくれるのかに、私は大きな関心を抱いていた。ところが・・・
10月2日の朝日新聞”社説”のタイトルは、「田中氏問題――なぜすっきりしないか」であった。
その内容については、バカバカしくて書く気にもならない。要は、表題を見ておわかりの通り、自分たちの煽った「魔女狩り」に対する反省どころか、「まだすっきりしない」とケツを捲くって文句をタラタラ言っている有り様であった。
同日の毎日新聞”社説”のタイトルは、「田中氏不起訴:釈然としないものが残る」であった。
その内容についても、朝日同様バカバカしくて書く気にもならない。要は、表題を見ておわかりの通り、自分たちの煽った「魔女狩り」に対する反省どころか、「それでも釈然としない」とケツを捲くって文句をタラタラ言っているだけだ。
他の各紙の内容も、強弱の差はあれ似たようなものだ。「同じ穴のムジナ」ということだ。
マスメディアよ、Shame on you!恥を知れ!
小泉自民党とエラク評判のいい安倍新幹事長よ、Shame on you!恥を知れ!
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本日のYOMIURI ON LINEが、次の報道を流した。
『田中真紀子元外相は5日、地元の新潟県長岡市で記者会見し、「支持者の皆さんの熱い思いを受け、身に余る光栄だ」と述べ、衆院新潟5区からの再出馬に強い意欲を見せた。ただ、自民党から党員資格停止処分(来年6月まで)を受けたまま出馬すると除名される恐れがあるとして、党側の対応を確認するまで出馬表明を延期する考えを示した。』(2003/10/5/15:04 読売新聞)
私が田中真紀子さんの所謂「秘書給与流用疑惑」についてもっとも正確にその本質を理解し、真紀子さんを擁護するコメントをネット上に繰り返し投稿してきたことなど、おそらく当の田中真紀子さんはご存じないであろう。
今回、真紀子さんが衆院選に出馬するかどうかも知らない。ただ私が言えることは、いまや飛ぶ鳥を落とす勢いに育ってきた小泉純一郎という「国家独裁主義」の歪んだ信念を持つ「冷血男」が今日の権勢を獲得する上で、田中真紀子さんの果たしてきた役割は、果てしもなく大きいものだったということである。
一般に、約2年半前の自民党総裁選で、当時、国会議員数で劣り前評判のそれほど高くなかった森派会長・小泉純一郎が圧勝した最大の要因は、小泉純一郎が出馬に当たって国民的人気の高かった田中真紀子さんを担ぎ出し、二人してキャンペーンカーの上に立ち全国を遊説して回り、ドント方式もあって圧倒的な地方党員票を獲得したことにあったと言われている。
私も同意見である。小泉純一郎首相は、そうして誕生した。田中真紀子さんこそ、小泉政権の「生みの親」であった。
先般、私は「青木参院自民党幹事長」と題するコメントをホームページに発表した。その執筆中に、私は重大なことに気がついた。
それは、田中真紀子さんは小泉政権の単なる「生みの親」というだけの存在ではなく、誕生当時これほどの長期政権になるとは誰も・・本人も夢にも思っていなかったその小泉長期政権の礎を築いたのも、実は真紀子さんではなかったろうかというヒラメキである。
読者の皆さんは、すぐ何故と思うであろう。わずか9カ月でしかも小泉首相に外務大臣を更迭された真紀子さんが、小泉政権の支持率を急落させたにもかかわらず、なぜ小泉長期政権の礎を築けるのか?
小泉政権の自民党内における最大の敵は、最大派閥の橋本派であることに異論あるまい。今回の総裁選で橋本派は、小泉純一郎の前に脆くも分裂投票の醜態を曝し、橋本派を支える青木参院幹事長と野中元幹事長の二枚看板のうち、野中氏が議員辞職を宣言するという大激震に見舞われた。
私が「青木参院自民党幹事長」を執筆している最中に感じたことは、小泉首相が昨年1月29日深夜、閣内意見不一致を理由に田中真紀子外相と野上義二外務次官両者の更迭を決意するにあたって、当時「衆院議運委員長」という要職に就いたばかりの鈴木宗男議員を道連れにすることを思い立ち、ムネオ議員とその親分である野中元幹事長がこれを了承したことに、鈴木宗男衆院議員失脚のすべてがあったのではなかろうかということである。
同じく私のホームページの「小泉政権の寿命」と題するコメントには、次のように書かれている。
(2001年)12月20日の日経新聞朝刊2面が、自民党総裁公選規程改正について、次の記事を報道した。
『自民党は19日の政治制度改革本部(原田昇左右本部長)の総会で、新たな総裁公選規程を決定した。週内に総務会で正式に決定し、1月の党大会で改正する。規程の改正を巡っては、橋本派を中心に手続き・内容の両面で執行部の対応を批判する声が噴出し、総会のたびに紛糾。結果的に橋本派議員らの主張を大幅に取り入れた。』
内容は次のとおり。
@AB省略。C地方票の総数を300票とし、まず各都道府県に3票の基礎票を与えたうえで、残りの159票を党員数に応じて比例配分して「持ち票」を決定する。党員投票の集計は、都道府県ごとに行なう。DE省略。
『焦点の地方票300票の配分は、当初執行部は各都道府県で過半数を獲得する候補者がいれば、その都道府県の票を総取りし、いなければドント式で配分する案をまとめ、全国幹事長会議で了承をとりつけた。しかし、橋本派の鈴木宗男氏らが改革本部総会での合意がないまま幹事長会議に諮ったことを「手続き上問題がある」と厳しく批判。内容についても「死に票が多く出る」と猛反対した。』
この党総裁公選規程の地方票配分方式の変更と、ダメ押しの如くに決定された翌年初の鈴木議員の衆院議運委員長就任により、橋本派の政権交代戦略は万全のはずであった。あとは国民的人気の高い小泉首相を泳がせるだけ泳がせて適当なところで政権を交代させる・・・橋本派の幹部は、そう考えていたはずだ。
それがまったく予想もしないアフガン復興支援国際会議へのNGO2団体の参加排除という極めて些細な問題から端を発して、鈴木議員が衆院議運委員長を辞任するという大事になってしまった。
そして昨年2月20日の衆院予算委員会への参考人招致、3月11日の同じく衆院予算委員会への証人喚問を経て6月19日、鈴木議員は現職衆院議員として東京地検特捜部にあっせん収賄容疑で逮捕された。
この子飼いの鈴木議員の逮捕は、自民党橋本派内における野中元幹事長の権威を著しく低下させた。と同時に、自民党内における橋本派の力をも著しく削いでいたことも、今回の総裁選で白日の下に曝された。
政治の世界は一寸先は闇であり確言はできないが、もし田中真紀子外相が現在の川口順子外相のように、鈴木議員によるアフガン復興支援国際会議へのNGO2団体の参加排除に取り立てて異議申立てをしなかったとすれば、鈴木宗男衆院議運委員長(当時)がその職を辞任することもなかったであろうし、予算委員会に参考人招致されることもなかったのではなかろうか?
そうであれば、橋本派内における野中元幹事長の権威も保持され、自民党内における橋本派そのものの力も温存され、今回の総裁選における分裂投票という醜態にも至らなかったかもしれない。今頃は堀内総務会長が自民党総裁となっていたかもしれない。それでも小泉純一郎が総総分離を唱えて解散総選挙に打って出たかどうかは知らないが・・・。
すべては、当時の外相が田中真紀子さんであったからだ。
田中真紀子さんは、小泉首相の「生みの親」であったばかりでなく、小泉長期政権の礎を築いた人なのである。
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田中真紀子さんが私のコメントを読んでいるとは思えないが、もし今後、来るべき衆院選に出馬する決意を表明することになるのであれば、これまで真紀子さんの「秘書給与流用疑惑」についておそらくもっとも正確にその本質を理解し、真紀子さんを擁護するコメントをネット上に投稿してきたこの私の願いを、是非一つ真紀子さんに聞いていただきたい。
それは、小泉政権の「生みの親」であり、小泉政権長期化の最大貢献者である田中真紀子さん以外の政治家には決して語れない言葉である。
私は田中真紀子さんに、衆院総選挙への出馬表明にあたって、是非、次の言葉を語ってほしい。
「私は、日本を構造改革するという小泉さんの言葉を信じて、2001年4月の自民党総裁選で国民の皆さまに支持をお願いしました。しかしその後、小泉さんの構造改革は国民にばかり「痛み」を求め、今日に至るまで未だ目に見える形となって表れておりません。
官僚の「無責任」は、私が外務大臣をやっていた頃と何ら変わっていないように思われます。一方で、タカ派志向と申しますか、小泉さんの在任中に日本の軍事・防衛面において右傾化傾向が顕著になったように感じられます。
私は、小泉首相に失望させられました。約2年半前、私は自民党総裁選で国民の皆さまに小泉さんへの支持をお願い致しました。しかし、それは小泉さんに対する私の認識不足によるものでした。
私は本日ここに、過日の総裁選における小泉さんに対する私の不見識を、国民の皆さまに深くお詫び申し上げます。」
(2003/10/05)
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