目覚し時計のTAKA



コレダケハイワセテ!
Today's 目覚まし Shot


2003/2/16】 

「石波ステイトメント



「行かずもがな」の小泉訪朝。
それによって開かれた北東アジアの火薬庫、
北朝鮮という名の「
パンドラの箱」。
日米朝によるチキンレースは・・・
いったい何処までエスカレートして行くんだ?





が、Feb.13,14と立て続けに、Reuters発の次のニュースを流した。

Japan mulls N. Korea self-defense strike
〔日本、北朝鮮への自衛攻撃を考慮〕

http://asia.cnn.com/2003/WORLD/asiapcf/east/02/13/nkorea.japan.reut/index.html
Thursday, February 13, 2003 Posted: 4:06 PM HKT (0806 GMT)

TOKYO, Japan (Reuters) -- Japan would launch a military strike against North Korea if Tokyo had firm evidence that the Stalinist state was ready to attack with ballistic missiles, Japanese Defense Minister Shigeru Ishiba said.
〔日本は、スターリン主義者国家(北朝鮮)が弾道ミサイルによる攻撃準備を整える確証を得たなら、同国に対する軍事攻撃を開始することになろう、と石波防衛庁長官は語った。〕

"It is too late if [a missile] flies towards Japan," Ishiba told Reuters in an interview on Thursday.
〔「もしミサイルが日本に向けて飛んだ時点では、もう手遅れである」と、石波は木曜日にロイター記者とのインタビューで語った。〕

"Our nation will use military force as a self-defense measure if [North Korea] started to resort to arms against Japan," he said, adding that Japan could regard the process of injecting fuel into a missile as the start of military attack.
〔「我が国は、北朝鮮が日本に対し武力に訴える行為を開始するならば、自衛手段として軍事力を行使するであろう」と語り、ミサイルへの燃料注入の進行をもって、(北朝鮮による)軍事攻撃開始時点と見なし得ると補足した。〕

Ishiba, known as a hawkish defense expert, also said Tokyo should develop a missile defense system with the United States since it lacks the capability to defend itself from missile attacks from North Korea.
"To develop and deploy [a missile defense system] is one of the major options. Our nation should pursue this," he said.
〔タカ派の防衛エクスパートとして知られる石波はまた、日本政府は、北朝鮮によるミサイル攻撃に対する防御力を持たないので、米国とミサイル防衛システムを開発するべきだ、と語った。
「(ミサイル防衛システムの)開発と展開は、主要な選択の一つとなる。我が国はこれを追及すべきだ」と、彼は語った。〕

Ishiba, who took over the defense portfolio last September, said that in the longer term Japan could boost its military strength in order to reduce dependence on the United States.
Ishiba's remarks come as tensions run high over North Korea's suspected nuclear weapons program and Pyongyang's insistence that it is free to launch ballistic missiles.
〔昨年9月に防衛計画を引き継いだ石波は、長期的に、日本は自国の軍事力強化を加速することで、米国への依存を削減することができると語った。
石波リマークは、北朝鮮の核兵器を巡る疑惑と、弾道ミサイル発射は自由だとする彼らの主張により緊張が高まる中で、提起されたものである。〕

In 1993, North Korea upset Japan by test-firing a medium-range Rodong-1 missile into the Sea of Japan.
And in August 1998, North Korea launched a three-stage Taepodong-1 missile over Japan, demonstrating that parts of western Japan were within the estimated 1,000-km (600-mile) range of the missile.
〔1993年に、北朝鮮は、日本海に中距離ミサイル”Rodong-1”を試射することにより、日本を怒らせた。
そして1998年8月には、北朝鮮は、日本上空に三段式ミサイル”Taepodong-1”を打ち上げることにより、西日本全域を推定1000キロ(600マイル)のミサイル射程内に捉えたことを見せつけた。〕

U.S. officials said on Wednesday that Pyongyang had a three-stage Taepodong-2 missile that could reach the West Coast of the United States, but that the missile had not been tested.
〔米国政府高官は水曜日、北朝鮮は、まだ試射されたことはないが、米国西海岸に到達し得る三段式ミサイル”Taepodong-2”を保有していると語った。

<註>12日水曜日、ワシントンで開かれた上院軍事委員会での証言聴取の席上、CIAの George Tenet長官は、北朝鮮の弾道ミサイルは米国西海岸に到達する能力を持つかとの質問に、素早く後を後ろを振り向いて短く補佐官と協議した後、次のように答えた。
"I think the declassified answer, is yes, they can do that,"
〔「機密扱い解除となったその答えは、イエスである。彼らはそれをやれる。」〕

Washington also says North Korea probably has one or two atomic weapons, but Ishiba declined comment on whether Japan had any independent confirmation of that assertion.
米政府はまた、北朝鮮はおそらく1〜2個の原子力兵器を保有していると語っているが、石波は、その主張に対する日本独自の裏付けを持っているかどうかについてのコメントは拒否した。〕

Japan ready for N. Korea attack
〔日本、北朝鮮への攻撃準備整う〕

http://asia.cnn.com/2003/WORLD/asiapcf/east/02/13/nkorea.nuclear/index.html
Friday, February 14, 2003 Posted: 12:30 PM HKT (0430 GMT)

TOKYO, Japan -- Japan has warned it would attack North Korea if it had evidence Pyongyang was preparing to launch ballistic missiles, Defense Minister Shigeru Ishiba has said.
〔日本は、もし北朝鮮が弾道ミサイルを発射する準備をしている証拠をつかんだら、北朝鮮を攻撃するであろうと警告した、と石波茂防衛庁長官は語った。〕

Ishiba's statement is expected to send shockwaves across East Asia, and marks a dramatic escalation in the crisis over North Korea's nuclear program.
〔石波ステイトメントは、北東アジアに衝撃を拡げるとともに、北朝鮮の核計画を巡る危機の劇的な加速を展開させることが予想される。〕

Japan has become increasingly worried about any missile threat posed to it from North Korea. In the past week it has been warned the North may up the ante in the crisis by resuming testing of missiles that could be sent over Japan.
〔日本は、北朝鮮によるミサイル恫喝に対する憂慮をますます深めてきている。先週には、北朝鮮は、日本上空に飛ばせるミサイルの発射実験を再開することで危機における賭け金をアップする可能性を、日本に警告した。〕

Tensions have mounted on the Korean peninsula since last October when the United States said North Korea admitted to secretly pursuing a nuclear weapons program in violation of a 1994 deal.
〔米国が、北朝鮮は1994年合意に違反して核兵器計画を秘密裏に遂行していることを認めたと公表した昨年10月以来、朝鮮半島を巡る緊張は増幅してきた。〕


はっきり書いてある。Tensions have mounted on the Korean peninsula since last October when the United States said North Korea admitted to secretly pursuing a nuclear weapons program in violation of a 1994 deal.
私は何度も言ってきたが、何度でも繰り返す。
北朝鮮が米国に自らの核開発継続を認めたのは、10月3〜5日に大統領特使として訪朝したケリー米国務次官補と、北朝鮮のカン・ソクジュ第一外務次官との会談の席上であった。
<Taka notes>2月9日に、私は次のように書いた。

『しかし、よく考えていただきたい。北朝鮮の米国への反発が何時、どの時点から始まったのかということを。
実は、それは明白である。それは、小泉訪朝後の10月3日から5日まで米大統領特使のケリー国務次官補が、米朝高官会議のため北朝鮮を訪問した時点に始まった。
米朝間の本格的高官対話は、2000年11月のクアラルンプールでのミサイル協議以来であったという。ではなぜ米国ブッシュ政権は、イラク攻撃がスケヂュールに上ってきた約2年振りのこの時期に、しかも敵に手の内を明かすような機密情報を公開して、ケリー国務次官補を米大統領特使として北朝鮮へ送ったのか?
その理由は、日朝首脳会談、「日朝平壌宣言」で、北朝鮮の核開発・ミサイル輸出疑惑をすべて米朝直接交渉に丸投げし、拉致被害者5人を帰国させることで日朝国交正常化交渉再開から莫大な経済協力支援を伴う早期の日朝国交正常化実現を目指す小泉外交に危機意識を持ったからにほかならない。
ブッシュ大統領は、小泉訪朝に先立つ9月12日に日米首脳会談を行った際、小泉首相には北朝鮮の秘密裏の核開発継続情報を開示した。
にもかかわらず、その情報は日本の他の政治家、国民に知らされることなく、日本の国内世論が日朝国交正常化実現へなだれを打つ危険性をブッシュ政権は感じ、小泉首相の仇敵で訪米中の橋本龍太郎元総理に急遽16日に、上述の国務省声明発表に先立ち内容を伝達した。
私の推測では、拉致被害者5人の帰国に続いて、北朝鮮・金正日が5人の家族の帰国を認めていたとしたら、おそらく日朝国交正常化への国民世論は止められない奔流になっていたと思う。米国による北朝鮮核開発継続情報の開示が、日朝交渉の主導権を、北朝鮮ベッタリ派の田中均アジア大洋州局長(当時)の手から、強硬派の安倍晋三官房副長官の手に移行させたのである。
その結果が、田中均局長と小泉首相が北朝鮮と事前に入念に刷り合わせていた拉致被害者5人とそれに続く家族の永住帰国実現というセレモニーを通じて国内世論を日朝国交正常化へ誘導しようという青写真の実現を阻んだのである。
私は、こう信じている。もし「小泉訪朝」がなかったなら、ケリー特使の訪朝もなく、北朝鮮の核開発継続情報は今でも米国の切り札として温存され、北朝鮮がIAEAの封印を解いて核兵器の原料となるプルトニウムの抽出を始める、あるいは始める素振りを示すことはなかったのではなかろうか?
そして最も重要なことは、北朝鮮による核兵器開発スケヂュールのエスカレートにより、米国が国際世論の熟成を待つ余裕なく、予想されていた最短のスケヂュールでイラク攻撃の準備を進める決断をすることにもならなかったのではないか、ということである。』


小泉首相は、何を目的に訪朝し、日朝首脳会談を行い、「日朝平壌宣言」に調印してきたのか?しかも、「死亡年月日入りリスト」の存在を隠してーーである。
小泉首相は、9月17日の段階で、日本の首相として初めて北朝鮮を訪問し、日本人拉致の親玉で武装工作船を日本に送り込んだ指図者でもある金正日総書記と首脳会談を行い、経済協力支援については事細かく記載があるのに、拉致、工作船については一言も記載されていない不平等「日朝平壌宣言」に調印する、どれほどの必然性があったというのであろうか?
歴代総理が訪朝に二の足を踏んできた理由は、今回の小泉訪朝で露出した、まさにそのリスクにあったのではないのか?

「行かずもがな」の小泉訪朝を強行し、北東アジアの火薬庫・北朝鮮という「パンドラの箱」を開けてしまった小泉純一郎。
その結果が、Reuters記者のインタビューによる「石波ステイトメント」である。


拉致被害者5人が日本に帰国し、20数年間引き裂かれていた親子の対面を果たした感動は、日本のほとんどすべての国民の心を揺さ振ったに違いない。
その後、一時帰国が「家族会」の要望で永住帰国となったとき、私たちの心を揺さ振ったもう一つの出来事は、20数年振りで引き裂かれていた親との感動の対面を果たした拉致被害者5人が、永住帰国となることにより今度は、北朝鮮に残してきた自分たちの夫や子供たちとの絆を引き裂かれる非常な現実に直面したことであった。
”悲劇”としか言いようがない、私は拉致被害者5人の胸の内を思い、やりきれない人の世の酷さを痛感した。

しかし、事態はその後、意外な展開をたどった。
昨年12月19日、「家族会」や「拉致議連」の人たちと今後の対応を話すべく新潟市内に集まった拉致被害者5人の胸には、どういうわけか前日まで外すことをためらい続けてきた「金日成バッジ」がなかった。
北朝鮮外交強硬派の安倍官房副長官ですら、「日本は自由な国。(バッジを)着けていたければつければいいし、外したくなったら外せばいい」と感想を述べたくらい、唐突な行為であった。
これを中山内閣官房参与は、「日本の皆さんに何か感謝の気持ちを込めて伝えたいという(5人の)気持ちの表れ」と語っていたが、5人が「金日成バッジ」を外すことの北朝鮮側に与える印象を思うと、そのことが今後、北に残された家族に与える影響と日本の国民への感謝のしるしとを比較するとき、いったい彼ら5人の心境に何が起こったのか、未だに私には謎として残っている。

そして「石波ステイトメント」である。これを拉致被害者5人の方々は、どのように受けとめるのであろうか?彼らの心の中で、このような悲惨な現実が、消化できるものであろうか?すべては、小泉訪朝が「パンドラの箱」を開けてもたらした”悪夢”の現実である。
昨年12月30日、私はヤフーの政治掲示板に、次のような投稿をした。(一部省略・修正あり)

私が憂慮するのは
投稿者: メッセージを送信 comtaka1
2002/12/30
メッセージ: 32668
安倍官房副長官は、「もしも5人の家族になにかあったら、タダでは済まないですね」こう言っている。
しかし、この場合の「なにか」とは何だ?
北朝鮮政府が、「日本から米の支援がないから、もうあんたらには十分米をやれない」これは有りそうなことである。
また「お前達の親は反逆者だ。お前達はもう金日成大学で学ぶ資格はない」これも有りそうなことです。
周囲の人間から、「オマエは日本人だったのか。お前の親は何で帰ってこないんだ?オマエは親に見捨てられたのか?」こう言われることも有りそうなことです。
安倍氏の「なにか」には、こう言ったことは含まれているのでしょうか?
私は、たいへん憂慮しています。

<日朝交渉:誰かが狂う。誰かが血を見る>
この「誰か」とは、5人の家族の誰かかもしれない。
いやその親、すなわち5人の帰国者の誰かかもしれない。
狂うのは、金正日かもしれない。
いや、血を見る(責任問題で退陣するの意)のは、小泉首相かもしれない。
田中均局長かも、安倍官房副長官かもしれない。
血を見るのは、北朝鮮人民かもしれない。
米国の軍人かもしれない。韓国国民かもしれない。
それとも日本の国民かもしれない。
ひょっとしたら、血を見るのは、あなたかもしれない。

「パンドラの箱」を開けたのは、小泉訪朝だ。小泉首相は、何しに行ったんだ?
小泉首相さえ行かなければ、IAEAが核プラントにした封印が、北朝鮮によって解かれることはなかったはずだ。
(2003/02/16)

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