the NIKKEI-watcher



コレダケハイワセテ!
Today's Shot



2002/10/06】 


小泉東証訪問




詐欺師

巧みに人を欺いて、財物をかたりとる人。    (広辞苑)
うまく人を騙して、金品をだまし取る者。     (大辞林)




10月4日は、日本証券業協会などが定めた「証券投資の日」だそうである。
この日午後、小泉首相が東京日本橋兜町にある東京証券取引所を、初めて視察に訪れた。
夜のテレビニュースを見ていると、東京証券取引所に登場した小泉首相は、大拍手でお出迎えされていた。
例によって株価低迷のさ中、小泉首相による単なる支持率稼ぎのパフォーマンスを拍手喝采でお出迎えする連中って、ホントにバカじゃないのと私は怒りを押さえられなかった。
翌5日の新聞報道で、小泉首相自らの言うことには、「株が安くなったから来たわけじゃない。10月4日は投資の日だから。前から決まっていた」ということらしいので、「証券投資の日」に来て戴いた東証の関係者が、拍手の一つもするのは礼儀であったかと、いささか早トチリを反省した。スマソ!


それはそれとして、昨年4月26日、小泉内閣が発足した日の東証日経平均株価の終値は、13,973.03円であった。
その約10日後の5月7日に、14,529.41円の高値をつけた後は、小泉首相東証訪問前日の3日に19年ぶりにつけた終値8,936.43円まで、日経平均株価で約5,600円の棒下げを記録した。
首相訪問の4日は、前場で最安値の8,860.65円をつけた後、午後2時過ぎに小泉首相の証券税制改革への意欲を示す発言をきっかけに急反発し、終値では9,000円台を回復し9,027.55円で取引を終えた。


ヤフーの「政治」掲示板には様々な人が投稿するが、率直な語り口で心に感じたことをそのまま表現する内容の投稿が、往々にして読者の心を捉えるものである。
「小泉東証訪問」のニュースを聞いて、この方も、波立つ気持ちを率直に掲示板にぶつけられた。ご本人の了解を取らずにここに引用させていただきますが、もし不都合があれば直ぐに削除致しますのでご連絡下さい。
小泉が証券取引所に居る時
投稿者: メッセージを送信 birthdaybody
2002/10/ 4
株が上がらねーで良かった。
勘違いして、また感動されちゃかなわないからね。
株ってあんなに値動きが激しいなんて、また感動かよ。
まーず、政治屋にオベンチャラを言う奴の多いこと。
この前の塩川が取引所に行った時、平均が200円くらい上がったら、大臣また来てくださいなんてぬかすバカ記者がいて、またそれに対して真面目な顔して忙しいからそうは来れないだってよ。
まず漫画の種のつきねー国だぜ。


9月4日のNIKKEI NETによれば、東証一部の時価総額は、小泉内閣発足時の昨年4月26日から今年9月4日までに、約130兆円減少したという。小泉首相就任時には約390兆円であったものが、9月4日現在では、約260兆円とざっと3分の2になってしまった。日経平均株価では、約4,900円の下落幅であった。
ちなみに歴代首相の在任中の東証一部時価総額の減少は、小泉内閣がワースト・ワンで、続く森内閣の77兆円、橋本内閣の59兆円をダントツに引き離している。
在任中に時価総額が増加したのは、小渕内閣と羽田内閣時代。積極的な財政出動に動いた小渕内閣では、日経平均株価も約4,400円上昇し、時価総額を押し上げた。


小泉首相は、土田正顕東証社長らと場内を視察した。情報発信センターとして開設されている「アローズ」で記念撮影後、売買状況を示す端末を覗き込んだり、新規上場企業の社長が鳴らす鐘を鳴らしてみせた。
視察後、小泉首相は、記者団に次のように語った。

株価が19年ぶりに安くなった。これはもう底だな。これはチャンスだ。これをピンチととらえるんじゃなくチャンスととらえたい。リスクにひるんで投資を控える形になってはいけない。貯蓄から投資への流れを作るための税制改革、簡素でわかりやすい税制を作るいいチャンスだ。
内閣改造後に株価が下落したと指摘する記者団の声にも、「いよいよ本格的に金融資本市場の活性化に取り組むという流れを見ないといけない」と、相変わらずの小泉節であった。


首相就任後わずか1年半弱の期間で、東証第一部の時価総額を130兆円減少させた男が、打ちのめされてグーの音も出ない庶民に株式投資を奨めている。
「巧みに人を欺いて、財物をかたりとる人」「うまく人を騙して、金品をだまし取る者」・・・口のうまさは天才的だ。私は、彼を「稀代の詭弁家」と呼んでいる。
また羊のようにおとなしい一部の庶民が、小泉首相の言葉を信じて株式に資金を投ずるかもしれない。合掌。


読者の皆さんの中には、株式投資をされている方もおられるに違いない。そのような方々のうち、「J_Coffeeの株式投資日記」と題する個人ホームページをご存知の方もおられるのではなかろうか。
 「J_Coffeeの株式投資日記」http://members.tripod.co.jp/J_Coffee/index.htm
J_Coffeeさんが管理・運営するそのウェブサイトは、素人から玄人に近いデイトレーダーを主とする株式投資家の間でかなりの人気を博している。
私は時どき、株式投資をされる人々にも興味のありそうなコメントをアップしたとき、Jさんの掲示板に宣伝にお邪魔している。掲示板の投稿も、興味深くロムさせてもらっている。
Jさんの掲示板の、レギュラー投稿者の一人が、アマポーラさんだ。

この方は、いったいどのような人物なのであろうか?アマポーラ、WHO?そのスマートさは只者でないと、いつも思ってしまう。
そのなまじの男など、側にも寄せつけそうもない男勝りの才媛が、数日前、遂にこの「小泉暴落相場」に音を上げた次のメッセージを投じた。
いまの株式相場は、それほどヒドイ。


サリーメイやジニーメイって
 投稿者:アマポーラ  投稿日: 10/02 Wed
(省略)
とらぞーさん、訳せなくて申し訳ないですけど、市場筋の話として、政策発表前に
9000割れますねと出ています。そうなるかもでしょか。
個人的には政策待ちですが、緩衝材なしごりごりハードランディングなら、私もウリウリ弟子入りします。
来年デフレスパイラル一回りで7000台も固いんじゃないでせうか。
縮小するパイの中で、細々とした景気循環的なものもあるかもですが、特に内需で弱いとこを中心に、
地銀なんかのダメと一緒に叩き売っていくと思います。

本音をいえば、バブルが破裂するまでほっといたり、株価を地獄の底まで叩き落したりさせないために、
というかデフレで国民の生活をメチャメチャにしたりさせない為に、マクロ政策が存在するのだと思っていますが..

(注)Jさん、アマポーラさん、ご了解を得ないまま、アマポーラさんの投稿の一部を掲載させて戴きました。考えたんですが、内容的にもおそらくご了解していただける気がして、事後承諾に甘えました。もし掲載に不都合があれば、メールにてご連絡下さい。即刻、削除致します。



10月5日の読売新聞朝刊11面に、住友信託銀行社長で信託協会長でもある高橋温氏の次のような談話が掲載されていた。

『来年1月に施行される新証券税制は、きわめて難解で、国民の目から見ると迷路のようだ。出口の見えない迷路に近づく人はいない。ますます株式投資から遠ざける逆効果になるだろう。
ただでさえ安全志向が強まり、株式のようなリスクマネーを避け、郵便貯金や預金を選ぶ傾向が強まっている。個人の資金を証券市場に向かわせる改革、金融面の構造改革が小泉内閣に期待される。(省略)』


小泉首相が複雑でわかりにくい証券税制の簡素化を指示したことを受け、5日の日経新聞朝刊1面で、早速、財務省の検討事項の概要が報道された。ところが・・・

『個人が株式取引で得た利益にかかる株式譲渡益課税は、2003年1月から自分で確定申告する申告分離方式に一本化される。長期保有株式には時限的に軽減税率を適用するなど優遇措置を複数設けているが、仕組みが複雑で投資家の株式離れを招きかねないとの懸念が台頭。最近の株安の一因にも挙げられている。
財務省はすでに、証券会社が個人の株譲渡益の計算や納税手続きを代行する「特定口座」の改善に着手。年内に同口座の使い勝手を向上させる考えだが、これとは別に証券税制そのものをわかりやすくするため、抜本的な簡素化にも取り組む。』


よくまあ、こんだけわかり難く喋れるものかと関心してしまう。要するに、財務省は、株式譲渡益課税の申告分離方式は残そうというのだ・・・ろう?・・・わかんね!わかりたくもね〜!
勝手にし〜や、この「稀代の詭弁家」小泉純一郎と財務省め!
株価は、なるようにしかならね〜わ。アマポーラさんの言うように、7,000円台まで行くかもね。
世の中、悪いことばっかじゃないって。たとえ7,000円台をつけたとしても、素人株式投資家には近未来にドテン買いの大きな希望があるんだ!
小泉純一郎、おまえが辞めるっていうな!
(2002/10/06)

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