![]()
【2002/10/01】
コレダケハイワセテ!
Today's Shot
<小泉内閣改造>
(前編)
9月30日、小泉改造内閣が発足した。
1日の読売新聞トップは、まずこう報道している。
『小泉首相は焦点の金融相人事で、金融機関への公的資金注入に慎重姿勢を崩さない柳沢伯夫氏を交代させ、竹中経済財政相を金融相兼務とした。不良債権処理を加速するため、公的資金注入を前向きに検討する金融行政に転換する姿勢を鮮明にしたものだ。
また、BSE(狂牛病)問題で対応の不手際が指摘された武部農相の後任に大島理森自民党国会対策委員長、防衛庁の情報公開請求者リスト問題で批判された中谷防衛長官の後任に石波茂衆院議員をそれぞれ起用した。
6閣僚が交代し、11閣僚が留任したが、首相の掲げる「構造改革路線の強化と加速」を、どう実行に移すかが最大の課題となる。』
小泉首相が改造に賭けた裏の意図については、じっくり後述するとして、まずこの小泉改造内閣に関する報道の仕方について、私は大きな疑問を感じざるを得ない点がある。上記には読売の報道を取り上げたが、その他の新聞各紙もメディアも似たり寄ったりであろう。
メディアの報道姿勢もさることながら、私が怒りを押さえられないのは、民主党の(ニュー?)鳩山代表が30日午後、党本部で記者団に対し、小泉改造内閣において不良債権問題、BSE、防衛庁リスト問題を抱えた閣僚がいずれも交代した点に関連し、次のように批判した記事であった。
『事実上の更迭だ。きちんと政治責任を認めないと、首をすげ替えて済む話ではない。』
BSE(狂牛病)問題とは、農水省が狂牛病対策に失態を重ね、既に国に4千億円を越える財政負担を与えている事実に対して問われた、最高責任者としての武部農相の責任についてである。
防衛庁リスト問題とは、防衛庁に情報公開を請求した人の個人情報が、防衛庁内のランにリストとして公開され漏洩していた件に関して問われた、最高責任者としての中谷防衛庁長官の責任についてである。
上記二件の問題は、内容の重大さから、最高責任者が責任をとらずして済ませられるような問題では、本当はなかったはずだ。
その「あってはいけないこと」が、現実には起ってしまった。
その問題が如何に重大な問題であったかということは、小泉改造内閣に関する各紙、各メディアの報道が、それぞれの閣僚交代の事由として、「BSE(狂牛病)問題」と「防衛庁の情報公開請求者リスト問題」を掲げていたことでも十分おわかりのことと思う。
問題は、なぜこの「あってはいけないこと」が現実の政治で起ってしまったのか、だ。
それについて、私はHPの中で何度も取り上げてきたので敢えてここで詳述しないが、結論を述べれば、小泉首相が例の薄ら笑いとともに得意気に恫喝する解散総選挙を怖れる民主党と自民党が、それぞれ熊谷弘・前国対委員長と大島理森・前国対委員長との間で談合し、当該閣僚の責任問題をうやむやにしてしまったからである。
自民党はともかく、野党第一党である民主党が、解散総選挙を恐れて、責任をとるべき小泉内閣の閣僚を延命させた責任は許しがたく重い。
私は、日本の行政に関して、こう考えている。
”日本の行政は、「うそ」と「怠慢」と「傲慢」と「無責任」で塗り固められている”と。
この日本の行政の「無責任」体質こそ、それ以外の「うそ」「怠慢」「傲慢」の源泉である。
失態に対して「責任」をとらなくて済む状況が、職責に対する「怠慢」を生み、平気で「うそ」をつく体質を生ぜしめる。それらすべてが相まって、行政の「傲慢」体質が蔓延する。
私はいつも、日本の教育問題を真面目な顔をして取り上げる政治家の欺瞞にあきれ返っている。
責任をとるべき立場にいる人が責任をとることは、教育の基本原則ではあるまいか?
責任をとるべき立場にいる人が、責任をとらずして通用するような社会において教育問題を語る欺瞞を、読者の皆さんはどう思われるであろう?
私はこう考える。
”責任のとれない人間は、責任ある地位に就くべきではない”と。
その「無責任」の代表的男が、この度、民主党の”代表”に再選された。世間の評判が悪いのも、ムベナルカナである。
その男が、小泉改造内閣について、こう語った。
不良債権問題、BSE、防衛庁リスト問題を抱えた閣僚がいずれも交代した点に関連し、『事実上の更迭だ。きちんと政治責任を認めないと、首をすげ替えて済む話ではない。』
誰が彼らを生き延びさせた?野党第一党たる民主党が、その当時にその責任をきちっと果たしていれば、今ごろ首をすげ替える話など出てこやしない。
民主党代表・鳩山由紀夫、おまえがそれら閣僚を延命させたのだ!
自分が延命させておいて、なにが『事実上の更迭だ。きちんと政治責任を認めないと、首をすげ替えて済む話ではない』だ。
これを「負け犬の遠吠え」と言わずして何と言う?この閣僚交代で、それら「責任」ある閣僚に「責任」を取らせなかった「無責任」首相、小泉純一郎の「無責任」は、ハズ ゴン(has gone)となってしまった。
こうして「無責任」であることに味をしめた「稀代の詭弁家」小泉純一郎は、平成のヒットラー(江藤隆美・江藤亀井派会長)にまたさらに一歩近づいた。
メディアも今ごろになって『BSE(狂牛病)問題で対応の不手際が指摘された武部農相・・・、防衛庁の情報公開請求者リスト問題で批判された中谷防衛長官・・・』などと、取ってつけたような書き方をするな。
「責任」の重さを量れない、体制ベッタリ小泉よいしょの記事を流して、小泉首相に「無責任」を許してきたのは、あなた方メディアだ。
国の財政に4千億円を越える支出を強いた狂牛病責任の武部農相の退任の弁を聞いて、国民はどう思うか?
『今まで蓄積したものの種をまくことができ、毎日が楽しかった。BSE問題で「辞めろ、辞めろ」と言われていた日も楽しかったかと言われれば、楽しかった。』
そして、こうも付け加えた。
『トップが辞めればいいという日本のやり方には疑問を持っていた。責任をとるということは、辞めることではなく問題を解決することだ。』
日本ハムの会長に聞かせてやりたい言葉だ。どこがどう間違って、日本は、こんなアホがのさばる社会になってしまったんだろう?・・・合掌。
(2002/10/01)
「小泉内閣改造」後編 をお楽しみに!
BACK![]()
NEXT![]()
TOP![]()
MENU![]()
Message Board
MAIL TO: taka@taka-watch.com
![]()