the NIKKEI-watcher



Taka remarks
NOTES




DATE・・・・2002/10/06(日経M-2)
TITLE ・・・竹中氏への丸投げ危険/中曽根氏が批判


自民党の中曽根康弘元首相は6日昼、神奈川県箱根町で講演し、先の内閣改造について小泉首相は人事が下手だと私は見ている。学者出の大臣一人に丸投げしては危ないとの感じを持っている。とても一人では手に負えない。悪くするとどん底に行くと述べ、民間出身の竹中経済相に金融相を兼務させたことを批判した。
川口順子外相の続投に関しても「米国のイラク攻撃、北朝鮮と問題がある。鳩山、岸、佐藤、田中の各首相は自分と同格の人を使い、交渉相手に圧力を掛けた。それが今度やれるのか」と疑問を呈し、遠山敦子文部科学相についても「教育基本法改正は国民の理解と協力を得て自分の歴史観や家族観を持っている人でないとやれない」と指摘した。



<中曽根氏、イカル>

9月30日の小泉内閣改造から約一週間経過し、小泉首相の有力サポーターの一人である中曽根元首相が、強力な小泉改造内閣批判を展開した。
自民党内における支持基盤が弱いと言われ続けてきた小泉政権が、大派閥の橋本派を向こうに回して一歩も退かずにここまでやってこられた背景には、三人の党内大物サポーター存在があったと私は考えている。

一番目は当然のことながら、小泉首相の出身派閥である森派の総帥、森善朗前首相である。
二番目は、もし一番目と三番目の人物の支持があったとしても、現実問題としては、おそらくこの人物のサポート抜きには小泉政権は持たないと思われるほどの小泉政権の陰のキーマンである、橋本派を支える一方の旗頭、青木幹雄参院自民党幹事長である。
三番目が、中曽根康弘元首相である。中曽根氏と小泉首相には幾つかの共通点がある、と中曽根氏は考えていたはずだ。靖国神社を内閣総理大臣として公式(?)参拝したのも、中曽根氏以来というのも象徴的な話だし、「首相公選制」の主張も一致している。


ということで、これまで自民党の大幹部として、なにくれとなく小泉首相に目を掛けてきた中曽根元首相が、江藤・亀井派会長の江藤隆美氏をして「ヒットラーのよう」と言わせしめた先般の内閣改造を見て、ついに真っ向からの小泉改造内閣批判をぶち上げた。
これは、節目である。本日の株式相場を見ても、中曽根氏の「憂慮」がすでに現実のこととなり掛かっている。
私は、中曽根氏は、小泉首相を見限ったと推測する。軟弱な「日朝平壌宣言」と拉致・不審船疑惑に対する弱腰外交や、田中均・アジア大洋州局長にいいように振り回されている官僚ベッタリの小泉手法に加え、自民党を一段低くおいて目的意識もはっきりしない独裁手法を取る小泉首相に対し、自民党と日本国家を守ろうとするやむにやまれない立場から、今回の中曽根苦言は飛び出したと、私は見る。ひょっとしたら、政治、経済両面における小泉暴走を懸念したブッシュ政権から、内々で中曽根氏に「懸念」の表明があった可能性も捨て切れないと思う。

今後の自民党内の流れは、この中曽根発言を契機として、具体的に何時、如何なる方法でこの国民の高支持率に支えられた小泉首相を引き摺り降ろすかという方向に集約されていく気がする。
政治の流れに敏感な青木参院幹事長は、軸足を再び徐々に自らの橋本派に移して行くであろう。森前首相ですら、最後には橋本派、中曽根元首相を中心とする自民党幹部連中と、次期首相候補の選定に乗り出すに違いない。
中曽根元首相の発言を読んで、私は政局スタートの匂いを感じた。
(2002/10/07)
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