目覚し時計のTAKA




Taka notes

2005年5月



◇2005年5月24日(火)◇


夕方7時のニュースを見ていたら、郵政民営化法案審議のための衆院特別委員会の設置に反発している民主、社民両党の審議拒否をどう思うかと記者団に問われた小泉首相が、「審議拒否は国民から理解を得られませんよ」と答える映像が流れた。
私は心底からこの小泉純一郎という男が好かないのだが、この男の口から「国民」という言葉を聞いて、押さえていた怒りが沸々と煮えたぎる感情を押さえ切れなかった。
小泉首相にとっての国民とは、首相の靖国神社公式参拝に反対する人々ではなく、自民党道路族がニコニコしてインタビューに応じるようなエセ道路公団改革の結末に反対する人々ではなく、支持率稼ぎのパフォーマンスのために北東アジアの火薬庫・北朝鮮の金正日総書記を電撃訪問し、拉致被害者と核開発・ミサイル問題を弄んだこの男を批判する人々でもないようだ。
世論調査によれば、小泉首相の靖国参拝を支持する国民は約5割強とのことだ。
一国の首相が、約半数に近い国民が反対している事実を完璧に無視して行動できるという日本の現実は驚くべきものがある。
国会でも過半数を制していれば、何をやっても構わないと勘違いしている。
最近では羊の如き国民が何も言わないので増長しまくって、国連の場でも「多数決」で決めろと息巻いて顰蹙をかっている。
すべての物事が多数決で決められると思ったら大間違いだ。民主主義の真髄は、少数意見の吸い上げにある。少数意見が単に切り捨てられるだけの国に、明るい未来の展望など期待できるわけがない。

小泉首相は、「審議拒否は国民から理解を得られませんよ」と答えた。
私は、なぜ記者団は小泉首相に、「では自民・公明与党による強行採決は、国民の理解を得られているのですか?」と質問を返さないのであろうか?
そのような質問をする記者は、直ぐに飯島首相補佐官によって官邸記者クラブを追放されるのであろうか?
いずれにせよ小泉首相はその質問に対し、こう反論するであろう。「国民の理解が得られているからこそ、自民党は選挙に勝利してきたのではないですか?」と。
所詮この政治後進国では、小泉独裁首相と考えを異にする国民は、国民と見做されるに値しないらしい。

過去に何度も言ってきたことであるが、民主党岡田代表にも苦言を申し上げたい。
国会は審議の場であることは正論だが、誰のための審議かが置き忘れられてはいないか?
岡田代表あるいは民主党議員が、小泉首相をはじめとする小泉政権の面々に国会で質問を行う。このとき、質問者であるあなた方の背後には、民主党に期待の一票を投じたたくさんの有権者が存在するという厳粛なる事実を、あなた方は真に認識しているのであろうか?
もし認識しているというなら、国会で審議拒否をしている間に、なぜあなた方の背後にいる有権者にメディアを通じて訴え掛けないのか?
なぜ審議拒否をしなければならなくなったのか?どういう条件が整えば審議に復活するのか?なぜ国民に直接訴えない?
岡田代表は、審議拒否について何度もメディアのインタビューを受けている。なぜそのときに「国民の皆さん!」とひと言言って国民に語り掛けないのか?
もしあなたがそうしていれば、小泉首相から「審議拒否は国民から理解を得られませんよ」などと言う戯言を聞かされたとて、あなたは堂々とこう答えられるはずだ。
「我われは国民に、審議拒否について直接その理由を説明し理解を求めている。どちらの言い分に国民の理解が得られるのか、自信があるなら小泉首相は国会を解散して国民に信を問えばいい」と。
もっとも最大野党と言えども、国会の解散は鬼より怖い…というのなら、あなた方が背後にいる有権者の存在の重みを認識しているとは言い難いし、小泉首相にいい様に舐められた発言をされても甘受するしかないとは思うがw。


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