the NIKKEI-watcher

<Taka remarks>

小泉純一郎氏  「信なくば立たず/やってから考える」


「田中真紀子」と小泉首相



<日経新聞見出しから追うコトの経緯>
10月30日朝刊2面    田中外相、人事課にろう城
10月30日夕刊2面    人事課長「あくまでも更迭」、田中外相
10月31日朝刊2面    「少し異様だ・・」外相の課長更迭支持、政府首脳が批判
10月31日夕刊2面    首相「どっちもどっち」
11月2日朝刊2面     イラン外相との会談遅刻/外相、90人の移動は決済せず
11月3日朝刊2面     [社説]憂うべき「外相不在」の長期化
                外相海外出張認めず、与野党合意
                菅氏「外相の早期更迭を」
11月4日朝刊2面     初出席で真紀子節披露
                「泥棒」扱いで秘書官辞意
11月6日朝刊1面     首相「内閣改造せず」
11月6日朝刊2面     「国連総会行かせて」国体委員長に直談判
11月6日夕刊2面     外相の国連出席「政府も要請」官房長官
11月7日朝刊2面     パキスタンなど訪問に意欲
11月7日夕刊2面     「よく考えてしゃべりなさい」
                外相NY出張「断念で決着」官房長官
11月9日朝刊2面     「人事課長代えねば小泉改革ダメ」外相が首相に矛先
                外相23日からパキスタンへ
11月11日朝刊2面    官房長官が外相を絶賛?

コトは10月29日夜、起こった。
田中真紀子外相が、外務省人事課の一室に中からカギをかけて立てこもり、権限がないと言って拒む女性職員に、1時間半にわたって、斎木昭隆人事課長の更迭を命じる辞令を作成するよう強要したという。
きっかけは、8月初めに宮内庁から届いた11月1日の「秋の園遊会」への外務省枠14人分の招待状が、直近まで外相に知らされないまま、外務官僚には配られていたことであった。外相は記者団に、「不謹慎だ。自分は行かなくても構わないが、役人はウソばかりついている」と怒りをぶちまけた。

田中外相は翌30日の閣議後の記者会見で、「秋の園遊会」への対応を巡って、「直接担当しているのは人事課で、局長より下の人事はあくまでも閣僚の判断だ」と指摘し、同席した小町恭士官房長に直ちに斎木昭隆人事課長交代の手続きを進めるよう命じた。外相は「外務省全体の問題であり、人心の一新が肝要だ」とも語り、これを機に会計、総務、在外公館の官房3課長も交代させる意向を示した。

同日、政府・与党内に波紋が広がった。外務省の野上義二次官が首相官邸側と対応を協議、斎木課長の更迭を見送る方向で一致した。政府首脳は「政策で丁々発止したなら分かるが、少し異様だ」と外相を批判。自民党幹部も「どうかしている。ちょっと常識がないのではないか」と指摘した。事実関係をめぐる外相と事務当局の主張にもズレが生じてきたという。外相は「14人の外務省枠で行く閣僚もいるので、(事前に)教えてほしかった」と怒りをあらわにしたが、同省幹部によると、外相の招待状は「閣僚枠」としてきちんと確保されていたという。それにしても、斎木人事課長から外相へ、招待状に関する報告がぎりぎりまでなされなかった事実は、話が別なのではなかろうか?
政界の関心は、この問題が内閣改造論をどの程度勢いづかせるかに向いているようだ。

31日昼、首相官邸で記者会見を行った小泉首相は記者団に、「どっちもどっちという気がするね。一日も早く外交に専念できる体制を作らないといけない。外相もかーっとしないでもっと冷静にゆったり相談できる雰囲気を持たないと。事務方も大臣に相談する。余裕を持って」と田中真紀子外相が園遊会への招待状を巡って再び省幹部と対立している問題に不快感を示した。
外相が報告不徹底を理由に斎木人事課長の更迭を求め、野上義二次官が拒否した問題に関しては、「公にする問題じゃない。そういう気があっても、次官と打ち合わせて内輪で決めることですよ」と語った。

一見もっともそうな小泉首相のコメントであるが、ここには2種類の「ダブル・スタンダード」がある。
ひとつは、田中外相が斎木人事課長の更迭を求めたのは、単に園遊会招待状だけの問題ではないということだ。外相は、外務省内の一連の不祥事を払拭するために「人心の一新が肝要だ」こう語り、これを機に、会計、総務、在外公館の官房3課長も交代させたい意向を示していた。小泉首相はこれを、「公にする問題じゃない。そういう気があっても、次官と打ち合わせて内輪で決めることですよ」と言った。国民は、国民の税金を私的目的に流用した外務省内の一連の不祥事の責任を、誰が何時どのように取るのかを黙って注視している。本来小泉首相は、田中外相が求めているにもかかわらず、なぜ斎木人事課長が更迭される必要がないのかを、国民に明らかにすべきである。国民に向かっては「このようなことは、二度とあってはならない。深く反省し、襟を正すべきだ」ときれい事を並べ立てる一方で、すべてかように「公にするな。内輪で始末しろ」と指示していたとすれば、これはまさに小泉首相の「ダブル・スタンダード」である。

いまひとつは、小泉改革の中核をなす「聖域なき構造改革」に絡んでくる問題である。小泉首相は、自らの改革に反対する連中を、長嶋監督ばりのネーミングで「抵抗勢力」と名づけ、徹底抗戦を声高に唱えている。この抵抗勢力の中身は、所謂「族議員」であり、各省庁の役人達であることは紛れもない事実だ。そして今回の園遊会招待状問題において小泉首相が取ろうとした姿勢は、いくら大臣が声高に異を唱えても、実権は省内幹部官僚にあるから、彼らと打ち合わせて内輪でうまくやりなさいよという、国民に向けた表の姿勢とは相反する態度であり、彼の「ダブル・スタンダード」の側面を明確に示している。

私は、田中真紀子外相が外相として有能であるなどとは、決して思っていない。同時に、そんな有能な大臣が過去にどれだけいたか、という疑念も常に抱いている。田中外相は有能ではないけれども、政治家としては確かに時たまキラリと光る部分もまた、持ち合わせていると感じる。次に述べる出来事は、彼女のキラリと光らない部分に相違ない。
11月1日夕に、田中外相が小町恭士官房長に、プール金問題の調査状況に関する報告の即時提出を求めたり、なくした指輪を秘書官に買いに行くよう命じたりする騒ぎがあった。このため午後7時からのハラジ・イラン外相との会談に約30分遅刻した。また同日、正式な発令を受けていない民間人2人を政務秘書官として起用していた問題を巡り、うち一人を政務秘書官に起用するための正式手続きを済ませた。

田中外相は、官邸と通じて斎木人事課長の更迭見送りを早々に決めた野上義二次官に一泡吹かせる手立てを編み出して、同人事課長のあくまでも更迭実行に執念を見せた。野上次官は1日も改めて約90人分の異動の決済を外相に要請したが、「外相は斎木課長の異動辞令も一緒に提出するよう命じたまま、事務当局がこれに同意しない限り、職員の異動に応じる構えを見せていない」(同省幹部)という。

ここに至って、再び田中真紀子外相の外相としての資質に対する疑念と罷免を求める声が高まってきた。
民主党の菅直人幹事長は2日の記者会見で、「小泉純一郎首相には閣僚を罷免する権限が憲法上与えられている。これ以上国益を損なう外相をとどめ置く事自体が首相の責任問題だ」と述べた。

11月3日付日経新聞朝刊2面の”社説”が、”憂うべき「外相不在」の長期化”と題して、『田中外相を更迭し、例えば国連難民高等弁務官を務めた緒方貞子氏に外相就任を打診してみてはどうか』と、小泉首相に提案している。その内容は、誰が書いたか知らないが、はてさて日経新聞政治部にこれほどお粗末な記者がいたかと、首を捻ってしまうくらいのものであった。
Taka watches/2001/11/03(M-2)/”社説”憂うべき「外相不在」の長期化

ここにきて田中外相は、11日にニューヨークで開かれる主要8カ国外相会合と国連総会の一般討論演説への出席に意欲を見せていた。これに対し与野党は2日午後、断続的に開いた国会対策委員長会談で、12日から15日まで開かれる衆参両院の予算委員会における2001年度補正予算案の審議を優先するとの理由で、田中外相のニューヨーク行きを認めないことを決めた。外相が国連総会にも出席しないのは異例で、小泉首相は「残念だ。副大臣がいるのだし、大臣が自由に外国で活動できるようにしてほしい」と、首相官邸で記者団の質問に答えた。

3日田中外相は、和歌山市で開かれたタウンミーティングに初登場した。途中までは、環境問題での持論を主張、教育問題に絡め「(日本は)同じモノサシで人間を測る」など社会批判程度に収めていたが、会場の参加者から声援や外務省改革の要求が相次ぐと次第にヒートアップ外務省や永田町批判を展開し、「蛮勇を振るって(改革を)やろうとすると足を引っ張られたりして、首が絞まる。穴を掘っておとそうとか、やっつけて追い払おうとしている」と訴えた。
同日和歌山市内での記者会見で、田中外相は、上月豊久秘書官が外相に辞意を伝えていたことについて、「(秘書官に)あれしろこれしろと言ったり、ののしったことはない。事実をねじ曲げた形で役所から(話が)出るのに悲しい思いをしている」と、事務当局を批判した。1日の指輪紛失騒動に際して、田中外相が上月氏を「泥棒扱い」したことなどが原因とみられ、上月氏は2日に「これ以上秘書官は続けられない」と辞任を申し入れたが、外相は難色を示したという。

実はここからが話の本質である。
11月6日の日経新聞朝刊6面に、次の記事が掲載された。
田中真紀子外相は5日、国会内に自民党の大島理森国会対策委員長を訪ね、11日にニューヨークで予定している主要国外相会合と国連総会への出席許可を訴えた。外相の出席は与野党国対委員長会談で拒否されたが、外相は相談した小泉純一郎首相から「与党にだけでも頭を下げれば」と助言を受けたことを踏まえ、直談判に打って出た。
外相は「テロ対策特別措置法の成立を受けて、主要国外相会合は重要な会議になる。日本が行かなくていいのか、国益が絡む問題だ」などと力説、出席の重要性をまとめた文書を手渡した。しかし大島氏は補正予算案の審議を優先する立場から難色を示した。
これに先立ち外相は学識経験者らでつくる私的懇談会でも外相会合出席の意欲を表明。出席者から「国連で日本が何をすると明確にすることは必要」などと援護射撃を受けた。この後の省議では「日本にとって大事。出席できるよう支援してほしい」と号令をかけた。


6日の日経新聞夕刊2面には、次の記事が掲載された。
福田官房長官は6日の閣議後の記者会見で、田中外相が国連総会と主要国外相会合への出席を与野党に求めていることについて「小泉純一郎首相からも話はしているし、後は国対、国会の方で判断されることだ。十分に要請している」と述べ、政府としても要請しているとの認識を示した。
これに関連して、田中外相は同日の閣議後の記者会見で「国連の問題は小泉内閣の外交姿勢を首相がどうとらえるか、国会の予算の方が優先か、あるいは外交の方かということかと思う。帰国後、首相がご裁断になると思うし、私はそれに従う」と語り、首相の判断にゆだねる考えを示した。外相の国連総会などへの出席をめぐっては、2日の与野党国会対策委員長会談で、2001年度の補正予算案の国会審議と重なることなどを理由に拒否されている。


上記二つの記事から、田中外相が強く要請している国連総会と主要国外相会合への出席に関して、小泉首相がどのように考えていると思われるであろうか?おそらくこの時点において、田中外相は小泉首相の後押しに関して、何一つ疑念を抱いていなかったに違いない。読者の皆さんは、どのように感じられるであろうか?
自分の好きなところにしか行かないと思われたくなかったかどうかは知らないが、田中外相は、6日の衆院安全保障委員会で、「連休中にも、パキスタンやイランに行き、現場を見てみたい」と述べ、23日からの連休中にアフガニスタンに隣接する両国を訪問したい意向を明らかにした。

そして、ASEAN(東南アジア諸国連合・10カ国)プラス日中韓首脳会議出席のため、5日からブルネイのバンダルスリブガワンへ行っていた小泉首相が、6日夜帰国した。
7日の日経新聞夕刊2面は、次の二つの記事を伝えている。
福田官房長官は7日午前の記者会見で、田中外相がニューヨークの国連総会と主要国外相会合への出席を与野党に求めている問題について「私は決着したのではないかと思っている」と述べ、出席を断念することで決着したとの認識を示した。
福田官房長官は、上述のように6日の閣議後の記者会見で、『(政府としても)十分に要請している』と述べたばかりであった。小泉首相が帰国したのが6日の22時。それから7日朝までの間に、何があったのであろうか?

小泉純一郎首相は7日昼、首相官邸で記者団に、田中外相が国連総会と主要国外相会合への出席を与野党に求めている問題について、「よく考えてしゃべりなさいと言っておいた」と述べ、外相に発言を慎むよう注意したことを明らかにした。首相は「色々根回しも必要。あんまりペラペラ人が言ったことをしゃべるもんじゃない。しゃべっていいこと、しゃべらない方がいいことがあるんだ」と述べ、外相が首相の助言を受けて与野党との調整過程などを漏らしていることで事態をこじらせているとの認識を示唆した。

小泉首相が、相談にきた田中外相に、「与党にだけでも頭を下げれば」と助言をしたらしいことは、6日の日経新聞朝刊の記事で報道された。これを踏まえ、田中外相は5日、自民党の大島理森国会対策委員長を訪ね、出席の重要性をまとめた文書を手渡しなどした。6日には、宿敵福田官房長官すら、「小泉純一郎首相からも話はしているし、後は国対、国会の方で判断されることだ。十分に要請している」と述べている。
一体全体何が小泉首相のお気に召さなかったのであろう?『あんまりペラペラ人が言ったことをしゃべるもんじゃない』とは、田中外相がしゃべったどのことを指しているのであろうか?読者の皆さん、どう思われますか?

作家の高村薫氏言うところの「宰相小泉の空虚なる語法」というものがある。すなわち「簡潔」「断定」「すり替え」「繰り返し」の四つを駆使する”小泉流語法”である。小泉首相が語った言葉の中で、最初の「色々根回しも必要」、これが曲者である。ここに小泉流語法の奥義がありそうだ。人は皆、ここで既に小泉話法の術中にはまってしまっている。後にくる言葉は、ほとんど催眠術をかけられた患者のように無抵抗で、彼の言葉をすんなり受け入れてしまう。
色々根回しも必要」・・・「簡潔」で「断定的」な言葉だ。では、その中身は何なんだろう?誰が「根回し」をするというのだろう?小泉首相は田中外相に、「与党にだけでも頭を下げれば」と助言をした。この助言が、田中外相に「根回し」を暗示したものなのであろうか?それとも、外相が頭を下げている間に、首相官邸が「根回し」をするというのだろうか?しかし、それは余りにもありそうにない話だ。田中外相は小泉首相の助言を踏まえて、依頼の文書まで用意して、大島自民党国対委員長のところに「根回し」に行った。どこに不都合があるのだろう?

実は、どこにも不都合などないのだ。小泉首相の「色々根回しも必要」という言葉は、単に「簡潔」「断定的」なだけでなく、もう一つの彼お得意のテクニックである「すり替え」でもあるのだ。小泉首相の発言の中には、この「すり替え」が随所に見られる。まさに彼の性癖を象徴するものと言えよう。この彼の発言の全体において、この「色々根回しも必要」という言葉は、中身のない一種の枕詞のような役割を負っている。よくよく考えると、「色々根回しも必要」という言葉と、「あんまりペラペラ人が言ったことをしゃべるもんじゃない」という言葉は、まったく関連性がないことがわかる。彼の発言における主眼点は、この「あんまりペラペラ人が言ったことをしゃべるもんじゃない」というところにあるのだ。しかし彼は、直感的にそれが筋が通らないのを感じて、「色々根回しも必要」という枕詞でごまかしたのだ。中身がないといっても、彼の発言においてこの枕詞は、たいへん重要な役割を担っている。人間でいえば、第一印象というやつだ。人を惹きつけ、イメージを「すり替え」、自分のペースに相手を引き込む。「色々根回しも必要」、これはそういう役割を狙った言葉なのである。

読者の皆さんは、田中外相が記者団に、『相談した小泉純一郎首相から「与党にだけでも頭を下げれば」と助言を受けた
と語ったことを、『ペラペラしゃべりすぎている』と思いますか?おそらく小泉純一郎首相は、自分が田中外相にそのような無意味な最終的にニューヨークへ行けるなどどだい無理な「助言」をしたことを、他の議員に知られたくなかったのでしょう。同時に彼は、相談を受けた田中外相には、イイ顔がしたかったのでしょう。要するに、田中外相がペラペラおしゃべりしなければ、他の自民党員には内緒で、田中外相にはイイ顔ができたということでしょう。
小泉首相が田中外相に、『よく考えてしゃべりなさい』と言ったという記事を読んだ時、ある一つのことが私の脳裏を去来した。

Taka remarks/2001/05/01(E-3)/「加藤の乱」
約1年前のことになる。当時の不人気森政権に反旗を翻し、野党の提出する内閣不信任案採決に欠席することで政界再編成を目論んだ加藤紘一氏の余りにも短かった反乱、世に言う「加藤の乱」が起こったのは。余りにもあっけなかった加藤氏の敗北の裏に、当時森派会長であった小泉純一郎氏の影がちらついたことは、知る人ぞ知る話だ。
11月20日の本会議を前にした10日朝、加藤氏と小泉氏は電話で話を交わしたそうだ。加藤氏はそのホームページでその内容をこう伝えている。『「あなたも森さんに言ってくださいよ」と言ったら、小泉氏は「まあ派閥の長だからそれはちょっと無理だけど、僕があなたの立場でも、同じようなことを考えたりするだろう。私だったら、もっと激しくやったかもしれない」と言った』と。
小泉氏が、如何にも味方面をして、加藤氏をけしかけている図が思い浮かぶ。この時点で、同じYKKの仲間ということで、山崎拓氏は既に加藤氏と行動を共にし、小泉氏もその政策は加藤氏に近いところから、同調はしないまでも敵対勢力に回ることはあるまいと読んだ加藤氏の甘い読みを見事に裏切って、小泉氏はその加藤氏との電話の内容を、直ぐに森政権を支える関係者にご注進におよんだのである。

今回も小泉純一郎首相は、如何にも味方面をして、田中外相に『与党にだけでも頭を下げれば』と助言をした。そのあげく田中外相が記者会見で、「小泉首相から助言を受けた」と公にするやコロッと態度を翻し、高飛車に小学生でも諭すように『あんまりペラペラ人が言ったことをしゃべるもんじゃない。しゃべっていいこと、しゃべらない方がいいことがあるんだ』と記者会見でのたまう。さすがの田中真紀子外相も、今度ばっかりは腹に据えかねたらしい。

9日の日経新聞朝刊2面が、田中外相の怒りを伝えている。
人事課長を代えなければ、小泉純一郎首相は構造改革と言っているが、ダメでしょうね」。田中真紀子外相は8日の参院外交防衛委員会で、斎木昭隆人事課長の交代を「熱望している」と主張した上で矛先を首相に向けた。長引く騒動にいら立ちが募っているようで、「事務次官の権限は大変強大で、官房長以下”大臣なんて相手じゃない”と思っている」。自らの更迭論については「3回生で女性で外相という重責を担えば・・・・」と語った。

この「真紀子の反乱」に驚いたのが、小泉政権を支える懐刀(ふところがたな)で田中外相の宿敵福田官房長官である。11日の日経新聞朝刊2面が、この福田官房長官の如何にも策士政治家らしい、お家大事と語った恥知らずなコメントを次のように伝えている。
「率直に言って田中さんは個性豊かな方だ。素晴らしい特質、感性というか、直観力を持っている」。福田康夫官房長官は10日、千葉市内で開いたタウンミーティングで、田中真紀子外相を褒めちぎった。福田長官は「政治家であれだけの個性を持っている人は少ない。ご自身も大事にしないといけないし、我われも大事にしないといけない」と強調。「あの方が個性を十分発揮されるのはいいこと」と持ち上げた。
外相との「犬猿の仲」が取り沙汰されている福田長官だが、この日は外相更迭論が内閣改造に発展するのを避ける狙いか、参加者の意表をついたベタ褒め作戦。ただ「直観力というのは怖い」と漏らす場面もあった。


皆さんは、どのようなご感想をお持ちであろうか?
バトルはまだまだ続きそうだ。
(2001/11/17)
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