the NIKKEI-watcher

Taka watches

DATE・・・・2001/03/21(E-5)
記者 ・・・・編集委員 藤井良広
TITLE ・・・”ニュース複眼”/デフレ宣言でゼロ金利復活/止まるか日銀の信頼低下
評価 ・・・・B




彼もよく日銀の解説記事を書いている。滝田氏と違って、ちょっと辛口気味だが。
今回の日銀の方向転換による、藤井氏の一種のとまどいの気持ちは、よく理解できる。そのとまどいが、彼に、若者言葉でやや茶化した感じの表現にさせたのであろうか。

『経済・産業構造の機能低下が根っこにあるとすれば、明治維新、戦後復興期以来の抜本的な構造改革が必要だ。戦前のデフレは高橋是清蔵相による金輸出再禁止(円安政策)、金融緩和、積極財政(国債増発)の三点セットと、その後の軍事拡大で克服された。』
『財政・金融両政策の限界が見える現在も、三点セットの残る一つの円安策に期待する声は強い。しかし、政府・日銀への”持続的な信頼の下落”が続く状況では市場が当局の思惑通りに動く保証はない。』

藤井氏は、気づいているであろうか?宮沢財務相の、”日本の財政はほとんど破綻している”との言が事実であれば、それは、如何なる形を取ろうとも実態的には増税として、今後何十年間かに渡って、国民が負担して行かねばならない。あるいは現在行われている公共事業への投資の代わりに、非常時を演出することで軍事拡大の方向を目指し、軍備費に多額を投じることで景気を建て直し、赤字財政を克服するという道も、残念ながら予測の範囲内であり得る。まさに藤井氏が図らずも暗示するところの、三点セットを超えたところにある、日本の現政治家連中にとってはかなり魅力的な、しかし国民にとってはかなりシンドイはずの、一つの道が見える。

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