the NIKKEI-watcher

Taka watches

DATE・・・・2001/03/20(M-1)
記者・・・・編集委員 滝田洋一
TITLE・・・”どうする日本”/通貨の番人捨て身の決断/構造改革へ政策総動員を
評価・・・・B




彼は、日銀担当なのだろうか?19日の政策委員会・金融政策決定会合で、日銀は、NIKKEIの記事によれば、下記の金融緩和策を決定した。
@ 金利誘導から”量”志向へ
A 結果として”ゼロ金利”を実現
B デフレ心理緩和へ”緩和策維持”保証
C 構造改革の連携を”催促”

滝田氏は、言う。『日銀が通貨の番人として捨て身でカードを切った。』そのカードの中味とは、『金融の量的緩和に乗り出すとともに、物価下落に歯止めがかかるまで、金融緩和を継続する。』
そんな当たり前の決定を、『捨て身でカードを切った』などと、大げさな表現をしないでもらいたい。このような表現もあった。
『速見日銀総裁は一語一語を区切りながら発表文を読み上げた。』『今回は自らの退路を断っている。』
彼は、これまでの速見日銀の実施してきた金融政策及び発言等に対し、次のような見方があることを知らないのであろうか?

DATE・・・・2001/02/19(M-29)
記者 ・・・・編集委員 藤井良広
TITLE ・・・”景気指標”/日銀の説明責任とGDP統計
評価 ・・・・A


『”説明責任”という言葉がある。』『他国の中央銀行と比べても、日銀の説明頻度はそん色ないと言える。問題は、多弁イコール責任完了とならない点だ。』
『気になったのが、政策変更時の総裁の記者会見。昨年7ー9月期国内総生産実質成長率が第二次速報でマイナスに転じたため、昨年8月のゼロ金利政策解除は”景気減速下での利上げだったのでは”との質問が出た。総裁は”GDP統計は振れが大きい。これだけで景気のトレンドの判断はできない”と統計を暗に逆批判した。』

彼の文章はムダがなく、全文を引用したいところであるが、最後のフィニッシュを取り上げたい。
『日銀が景気指標を都合のいいように取捨選択しているとは思いたくない。昨年7ー9月期のGDP確報値が出る際に、日銀がどう説明責任を果たすかを期待しよう。』

2月13日、FRBが米議会に提出した”2001年度米経済見通し”は、日銀が昨年8月にゼロ金利政策を解除したことに触れて、ゼロ金利の解除後、「日本の景気回復の流れは失われた」と指摘し、日銀が政策変更後の景気動向を十分に読み切れていなかったとの見方を示唆している。

滝田氏の記事に戻ろう。彼は、こう言う。
『今回の金融緩和を生かせるかどうかは、経済の構造改革に向けた国民の決意にかかっている。』
『日銀がぎりぎりの選択をした今、問われているのは政治であり、国民自身だ。』
Mass Mediaから発せられる、例えばの話、この記事は、もちろん、読者へ向けて送られているのであろう。しかし読者である国民が、滝田氏から、「国民の決意にかかっている」「問われているのは、国民自身だ」と突然言われて、何を決意しなければならないのか、何を問われているのか、この記事を読んで分かるとは、とても思えない。もし彼が、国民に何かをしてもらいたいならば、それを、はっきり、国民の分かる言葉で、伝えるべきだ。

この記事を読んだ読者は、日銀に何かの落ち度があったとは、まず考えないであろう。そういう印象を、国民に与えることが、正しい報道とは思えない。日銀は、聖域ではない。日本のMassMediaは、過去から学ぶ姿勢を無視することによって、物事の正しい分析を放棄し、国民に正しい報道をしないことによって、国民の目を曇らせ、今日の日本の現状を招いたことの重要な一端を担っていると、私は考えている。日銀は、かって三重野時代に、金融政策において、大失態を犯している。もし、日本のMassMediaに、何がしかの過去に学ぶ智恵があれば、今回の日銀の金融政策の大転回に対しても、それなりの厳しい目が求められるのは、当然ではあるまいか?

Taka watches/2001/03/01(M-1)

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