![]()
<Taka watches>
DATE・・・・2001/03/02(M-1)
TITLE ・・・春秋
評価 ・・・・C
NIKKEI朝刊の第1面”春秋”は、社説に次ぐ、日経新聞の顔である。この日の”春秋”は、KSD汚職の村上前参議院議員を取り上げた。
「任侠の道を好む」彼の人となりから、質問汚職の手法の解説まで、読者に分かり易く説明した上で、さてフィニッシュに入ったところで、こけてしまった感じである。
『これが一部の業界と一部の政治家の事件ではないところにKSD事件の根深さがある。党費の肩代わりや業界丸抱えの選挙など、保守政治の構造的な腐敗は深い。そんな中で「良識の府」の議員の質疑という民主政治の根幹が金で買われたことの重みを、首相は真剣に受け止めなければならない。』
問題は、「首相は真剣に受け止めなければならない」という部分である。既に、止める日時まで自民党内で噂されている、死に体の首相に、何を真剣に受けとめてもらおうというのであろうか?この期に及んで、真剣に受けとめなければならないのは、かくまでの腐敗を許して来た、Mass Mediaそのものではないのか?
私は、はっきり言いたい。公器である新聞は、政治家のコメントを掲載するのであれば、その後も、軽々に、その記事の内容を無視することがあってはならないと。村上前議員は、自民党の中心人物の一人であり、森首相指名の5人組の一人でもあった。NIKKEIは、これまで、彼の数多くのコメントを取り上げてきたはずである。それは、ある意味で、村上前議員のお先棒を担いだことにならないか?
私は、繰り返し言いたい。政治家のコメントを掲載する時は、公器への掲載という重い責任を、Mass Mediaは自覚すべきである。政治家のコメントには、何らかの隠された目的がある場合が多々あることは、プロのジャーナリストにとっては、常識ではないのか。裏があれば、その裏を読者に伝えるのが、真のジャーナリストではないのか?それが出来なければ、単なる彼らのお先棒担ぎと言われても、返す言葉がないのではないか?
この日は、たまたま、第42面に、KSD汚職に関する、立花隆氏の寄稿が掲載されていた。彼こそ、真のジャーナリストであろう。事は、「首相は真剣に受けとめなければならない」などと言ってる場合ではないのは、明らかである。