目覚し時計のTAKA




Taka notes

2003年4月




◇2003年4月18日(土)◇

17日の日経夕刊2面が、次の記事を報じた。
『イラク戦争中、中東の大衆向けメディアでは反米感情むき出しの報道が相次ぎ、アラブと欧米との市民感情の隔たりが浮き彫りになった。
12日付のサウジアラビアの週刊誌「ノクバ」は、「イラク戦争の秘密を暴く」との特集記事を掲載。米英軍には約3,200人のユダヤ人兵士が従軍していると指摘し、「イスラエルとの一体化を狙う米英は、ユダヤ人兵を賞賛してすり寄ろうとしている」と糾弾した。
エジプトの週刊誌「サバーヒル・ヘール」は8日付で、「米軍は侵略者。臆病なので自爆攻撃はたやすい」とテロを是認し、情報筋の話として「イラクには自爆訓練を受けた犬もいる」と写真付きで伝えた。』

また同面には、シリアのウェーベ国連大使が記者団に、「中東和平を実現するため、大量破壊兵器のない地域をつくることは重要な要素だ」と述べ、16日の国連安全保障理事会の非公式会合にアラブ諸国グループの支持を得て、中東を大量破壊兵器の「非保有地域」とすることを目的とした決議案を提示したことを明らかにした、との記事が報じられていた。

翌18日の日経朝刊8面に、シリア政府による上記決議案提出の背景を解説する次の記事が掲載された。
『イスラエルとアラブ各国を別々の物差しで扱う米国の「二重基準」を突き、ブッシュ政権のシリア批判の矛先を鈍らせる戦略がある。専門家にはイスラエルが核爆弾を保有しているとの見方が強い。イスラエルの核保有疑惑に焦点を当てることで、化学兵器開発を理由にシリアを批判する米国をけん制するのがシリアの狙いだ。』



◇2003年4月14日(月)◇

昨年10月15日、北朝鮮による拉致被害者5人が24年ぶりに故国日本の土を踏んだ。日本人にとって、感動的な日であった。
中でも新潟県佐渡出身の曽我ひとみさんは、日本政府が拉致被害者に認定していなかったにもかかわらず北朝鮮が拉致を認めたリストに記載してきたこと、同時に拉致された母親ミヨシさんのその後の行方が未だに不明のままであること、現地で20才近く年上の米軍脱走者と結婚していたことなどから5人の中では特異な存在であったが、故郷佐渡に帰る新幹線の中でメモしたという出迎えの人々への一片の詩のように美しい挨拶の言葉が、日本の多数の国民に感動の共鳴を呼び起こしたことが思い起こされる。
その曽我さんは、先日、肺がんの摘出手術を受けた。
そして帰国後半年経過した本日、地元の新潟県真野町で記者会見を開き、この半年の苦しい心の内を、再び美しい率直な言葉で国民に披露してくれた。
その言葉があまりに美しく率直であることが、聞く者に彼女の心の痛みを直撃する。私はとても哀しい。あなたの不幸を思うとき、私はただただ心で涙するばかりだ。私にできる唯一のことは、あなたの深い哀しみをできるだけ多くの人々に分かち合ってもらいあなたに一刻も早く家族再会の時が訪れるように、ここに記すことだけである。

曽我さんはこう語る。「この半年の間、私にとって一生のうちで一番頭の中が混乱し複雑な事が起きたと思います。」
曽我さんは、19才で北朝鮮の工作員に拉致された過去も含めて、帰国後のこの半年が一生の内でもっとも心が混乱し複雑なときであったと吐露している。
「私何もわるい事なんかしていません。なのになぜなんだろう。こんなつらい思いをして生きていかなければならないのですか?」
24年ぶりに会ったお父さんと妹、親戚、友だち、ふるさとの人々との感激の帰国。「月日は長く長く過ぎていたけれど、人の心は昔のままでした。本当に帰ってこられてよかった。」
しかしその喜びは、曽我さんにとってまた新たな苦しみの始まりでもありました。
「この頃はもう一つの大きな大きな出来事。20年あまりも一緒に笑い、一緒に泣き、一緒に励ましあって生きて来た私の大切な大切な家族との生き別れ。」

曽我さんは明言している。「初めは旅行、今は家出でもなく、なんと言えばいいのだろうか?」
彼女が決して永住帰国を望んで日本へ帰って来たわけではないことが、その言葉から明白である。「一つ解決したらまた新しく悲しい出来事。あまりに私にとっては辛いです。」
「私の二つの家族。お父さんとお母さんと私と妹の一つの家族。この二つの家族をばらばらにしたのはだれですか?
そしてばらばらになった家族をまた一緒にしてくれるのはだれですか?そしてそれはいつですか?
心から喜び合える幸せの日を、一日でも早く私にかえして下さい。」
曽我さんは、政府にこう注文している。「待ちましょう、頑張りましょうと言われているが、目に見える行動をしてほしい」と。

曽我さんは、一週間程度の故郷訪問の旅行のつもりで帰国した。その曽我さんが「20年あまりも大切に大切に」暮らしてきた家族のもとに帰るのを妨げたのは誰だ?
金正日の拉致行為は決して許されない非道の犯罪行為ではあるが、なぜ今また曽我さんは20年間暮らしてきた夫や子供たちとの家族の絆を引き裂かれなければならないのか?
曽我さん自信が望むなら、なぜいま北朝鮮の家族のもとに帰ることができないのか?「ばらばらにしたのはだれですか?」

蓮池、地村夫妻は、子供たちに自分たちが日本人で拉致されたことを知らせていなかったそうだ。蓮池夫妻は、子供たちに自分たちは”在日朝鮮人”であったと教えていたらしい。
ちょっと旅行に行くと言って出かけた自分たちの親の真実を北朝鮮党関係者の口から伝えられて、子供たちは驚愕し、親に裏切られたと思っているに違いない。
先日、蓮池、地村夫妻が子供たちに送った手紙は、北朝鮮当局者から受け取りを拒否された。

曽我さんは、ショックを与えないように時間をかけて、子供たちに自分が日本から拉致されて北朝鮮に来たことを話したという。曽我さんは記者会見の中で、こう語った。
「この半年、家族の深い深い愛を心から感じています。1月に届いた娘の手紙の中に、こんな言葉がありました。
”おかあさん。おかあさんとこんなに長く離れたのは初めてだよね。もうすぐ冬休みです。冬休みになったらおとうさんにおいしい物を作ってあげます。”
と泣きながら書いてくれた手紙。それは私にとってこの世界の中で、一番の宝物です。」

米国のイラク攻撃にさらされる遠いイラクの人々に対しては、MEDIA、国民こぞって「人道問題」を唱えて非難の大合唱である。
なぜ曽我ひとみさんのケースを、北朝鮮との間で特別に「人道問題」として取り上げないのか?なぜ「人道問題」として解決できないのか?誰が「人道問題」としての解決を妨げているのか?
拉致被害者「家族の会」の事務局長・蓮池透は、孫娘にあたるヘギョンさんに会いに行きたいという会長でもある横田滋さんの切なる希望を、「北朝鮮に利用されるだけだ」との理由で押し潰した。
蓮池透は、日本の年老いた親と拉致被害者の関係が「一つの」親子なら、帰国した拉致被害者と北朝鮮に残された夫や子供たちの関係も「一つの」親子関係であることを肝に銘ずるべきだ。
国の補償問題を持ち出す以前に、拉致被害者自身の「人道問題」をよく考えろ。曽我ひとみさんを、「家族の会」の枠で縛りつけるな。

曽我さんはこう切望している。
「ばらばらになった家族をまた一緒にしてくれるのはだれですか?そしてそれはいつですか?
心から喜び合える幸せの日を、一日でも早く私にかえして下さい」と。


◇2003年4月12日(土)◇

最近の小泉の「ぶら下がり」映像をご覧になったであろうか?
このところしばらく影を潜めていた例のふてぶてしいヘラヘラ薄ら笑いが、再び甦ってきたように思われないであろうか?
テレビ朝日の久米宏「ニュースステーション」やTBSの筑紫哲也「NEWS23」で典型的なように、米国のイラク攻撃には口を極めて非難するMEDIAも、その米国を支持し国民の目を外交に転嫁して国内の失政を放置する小泉の無責任政治にはなぜか口が重い。
下落を続けていた小泉内閣支持率も、米国のイラク攻撃以降逆に反転しているようである。
これに関しては以前HPのどこかで取り上げたが、テレビ局のインタビューアに「米国のイラク攻撃を支持しますか」と問われて「支持しません」、続いて「小泉政権を支持しますか」と問われ「支持します」と回答した中年女性が、インタビューアに「米国のイラク攻撃を支持している小泉さんを支持するのは、矛盾してませんか」と反論されて、「身近な問題は別じゃないですか。人間て、そんなもんでしょ」と開き直られていた映像を思い出す。

元もと日米安保体制の下で軍事的にも経済的にも米国におんぶに抱っこの日本が、欧州の国家指導者達の頭の片隅にも無い北朝鮮問題を身近に抱えながら、「対テロ先制攻撃」という多少なりとも「大義」を持つ米国のイラク攻撃に多数の国民が示したような「他人事」の反対を唱えること自体に無理があったと言わざるを得ない。
小泉にしてみたら、米国のイラク攻撃支持に反対する多数の国民の声には、まったく懸念していなかったろう。米国の勝利に終われば、いずれ自分の方になびいてくるだろうという確信があったに違いない。逆に、国民の関心が米国非難に向けられて国内の政治経済状態に対する関心が置き忘れられている状況は、まことに好都合であったかもしれない。
邪推すれば、米国のイラク攻撃非難一色に日本のMEDIAを染め上げたのは、歴代内閣に比しても極端にMEDIA誘導を得意とし締めつけを厳しくしている小泉、飯島勲の大戦略であったかもしれない。

ということで、ぶら下がり映像に小泉のふてぶてしいヘラヘラ薄ら笑いが甦ってきたというわけだ。
私はもうこの男の「ふてぶてしいヘラヘラ薄ら笑い」を、これ以上テレビで見たくはない。この流れで行くと、この秋の自民党総裁選も乗り切ってもう一期首相を務める可能性すら濃くなった。好きなようにやれや。
私には正直、未だに小泉が日本の首相でいられるという現実が信じ難い。
「シロアリ君とポチ君の国」、日本。「サド首相とマゾ国民の国」、日本。日本経済をメチャメチャにし、無責任内閣を演じて政治を一層堕落させ、この2年間で社会不安を加速させてきた小泉内閣を、多数の脳天気国民がそれでいいというなら、私はこれ以上何も言うことはない。今では小泉内閣を支える大看板となったトヨタ奥田会長は、以前こう言ったことがある。
「日本がだめでも、トヨタは生き残る」と。

移民の国米国では、多種多様な人種が米国民として暮らし、イラク攻撃にも参加した。一国の総理大臣が「神の国」であると宣言するこの「神州・日本」は、世界の先進国では珍しいホモジニアス国家である。いつまでもアホーを首相と崇め奉る多数の日本人とは、私はまったく考えを異にする。ヤフーの掲示板に対する政治の締めつけも、最近とみに厳しさを増してきたように感じる。
もっとも私には、これほど自国の政治経済に意見をぶつける国民の数が少ない日本の現状で、既得権益層が何をそのように怖がる必要があるのか、それ自体疑問に思っている。

日本人は、教育水準は高く知能レベルも高いにもかかわらず、個人というものの確立していない、すなわち心理学的言えば、自己と他者が心の中で未分化な子供の段階で成長が止まって肉体だけ大人になってしまった国民が多数を占める人種であるかもしれない。
日本人の大多数は、国民の資産を食い散らかす「シロアリ君」と、外に向かってはキャンキャン吠えまくるが、日本国内のことは別世界扱いで、ご主人様にシッポを振り耳を垂れヨダレまで垂らして従順であることが「バランス感覚」であるとカン違いしてしまっている件の中年女性に典型的なトンデモ「ポチ君」から構成されている。
この所謂「バランス感覚」の優れた「ポチ君」は、単なるお人よしの性格の良い「ポチ君」ではなく、言わば「シロアリ君」を憧れの目で見る「ポチ君」か、多少のオコボレに預かったために自分を「シロアリ君」であるとカン違いしてしまった「ポチ君」であると、私は推測している。

未だに小泉を支持する多数の国民は、「単なるアホ」なのだろうか?私はそうは思わない。
多数の日本人は、「単なるアホ」なのか?いや、そうではあるまい。
多数の日本人は、「単なるアホ」ではなく、心理的に大人になり切れず、自分あるいは自分の身近な周囲さえ良ければいいという、根深く「ズルイ」人種なのではあるまいか?
そうでなければ、あの小泉の「ふてぶてしいヘラヘラ薄ら笑い」が未だにテレビ画面に流され続け、今後も更に流され続けようかという状況に我慢ができるわけはないではないか。

私は、いま一度問う。「日本人はアホなのか?ズルイのか?」


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