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Japan Problem/プルサーマル計画
プルサーマルとは、ウラン資源を有効利用するため、使用済み核燃料から回収したプルトニウムを一般の原子力発電所(軽水炉)で再利用すること。プルトニウムをウランと混ぜて「MOX(混合酸化物)燃料」にし、原子炉で燃やす。フランスやベルギーでは1980年代から利用が始まり、99年に海外の51基の原発で実施されている。
DATE・・・・2001/02/27(M-3)
TITLE ・・・揺らぐ原子力政策/プルサーマル拒否新潟・福井もメド立たず
「プルサーマル」の遅れが確定的になった。第一号となる予定だった東京電力・福島第1原発の計画が佐藤栄佐久福島県知事の”受け入れ拒否”で当面は実施困難に。同じ東電の柏崎刈羽原発3号機にプルサーマル導入計画がある新潟県の平山征夫知事は今回の福島県知事の発言を受け「福島より先(に導入する)ということはない」と述べた。また、関西電力が高浜原発3,4号機で予定している計画は英国核燃料会社による燃料製造データ捏造で中断しており、見通しが立っていない。
計画が滞ると、青森県六ヶ所村の核燃料再処理工場など国が進めている原子力政策の意義が揺らぐほか、余剰プルトニウムの保有が国際的な批判を浴びる心配もある。プルサーマルが実施できないと核燃料サイクル事業が暗礁に乗り上げ、使用済み燃料が行き場を失う。消費のメドが立たないままに再処理を進めると、核爆弾の原料にもなるプルトニウムを余分に国内に抱え込むことになってしまう。
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ちょっと古くなるが、次のような記事もある。
DATE・・・・2000/10/16(M-15) 科学技術部 豊川博圭
TITLE ・・・”サイエンス・アイ”/本音と離れる原子力計画
『本音と建前が多少異なるのは世の常だが、度が過ぎると滑稽で信頼の置けないものになる。原子力委員会の策定会議がまとめた次期原子力長期計画案は、もしかするとその一線を越えてしまったのかもしれない。策定会議が東京、青森、福井で開いた「ご意見を聞く会」を傍聴して、その懸念を強く抱いた。
計画案「再処理で取り出したプルトニウムはウラン資源の消費を節約するため、軽水炉でのプルサーマルなどで活用する」。市民側からの指摘「プルサーマルの本当の目的は資源問題の解決ではなく、核兵器に転用できる余剰プルトニウムを消費することではないか。本音を書けないのは再処理の意義が失われるからでは」。
計画案「原子力発電の経済性は、他の電源との比較においてそん色ない」。市民側からの指摘「電力市場を自由化した国では原発の新設は止まっている。再処理も止まっている。経済性に劣るからではないか」。
いずれも市民側の指摘に説得力があるように思う。東海村臨海事故で日本の原子力開発は国民からの信頼感を喪失した。さらに電力自由化で電力市場における原子力の経済優位も崩れ、これまでとは全く違った局面を迎えている。原子力委員会は原子力の実情を率直に国民に示すべきだ。』
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6月27日付朝刊9面に、ロンドン大西康之記者による『英政府が25日、エネルギー政策の全面的見直しに着手した』との報道記事が掲載された。『日本の関西電力向けウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料の検査データ捏造問題で核燃料再処理事業が頓挫、株式の上場計画も宙に浮き、経営危機に瀕しているBNFL(英核燃料会社)の再建という、やむにやまれぬ事情もあり、原発に消極的だったブレア政権も、二期目に入り原発振興に政策転換する』というもの。
もっともここでこの記事を取り上げる理由は、別のところにある。同記事は、最後に次のような言葉で終わっている。
『欧州ではドイツ、スウェーデンなどが脱原発政策を推し進めるが、フランスに次いで英国も原発推進派に加わった。核兵器の保有国である仏、英は軍事用プルトニウムを確保する意味でも原発を手放せない。』
核兵器保有国である仏、英が原発を有することで、結果的に軍事用プルトニウムの確保という側面を持つのは理解できなくもないが、核兵器を持たない、しかも世界で唯一の被爆国というフレイズがつく日本が、原爆1500発分の原料に転用可能なプルトニウムのストックを織り込んだ六ヶ所村核燃料再処理工場と「プルサーマル計画」に異常に固執するのは、まったく理解の外である。