the NIKKEI-watcher


Japan Problem/国民の政治意識
「堂本氏の勝利」........................................................2001/04/03
「小泉内閣のお化け支持率」................................ ..2001/05/06
「参院選が終わって、風吹いて」.............................2001/08/05
「日本人の本音」........................................................2001/12/20

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堂本氏の勝利




3月26日付日経新聞朝刊一面は、前日投票、即日開票が行われた千葉県知事選で、政党の支持を受けず無党派層から幅広い支持を集めた無所属新人、前参議院議員の堂本暁子氏(68)が、自民党や民主党などの政党推薦の候補者に競り勝ち、初当選したことを大きく伝えた。千葉県知事選で自民党系候補が敗北したのは初めてで、自民党への逆風が強まっていることが浮き彫りになった。昨年の長野、栃木の両県知事選に続く「無党派知事」の誕生は、民主党をはじめとする野党も、自民党に代わる受け皿として十分に認知されていないことを裏付け、有権者の既成政党離れが一段と鮮明になった形である。

同日の日経新聞夕刊2面では、夏の参院選を控え、今回の結果に与野党ともに大きな衝撃を受けたことを伝えている。
森喜朗首相は参院予算委員会で、自民党推薦候補が敗れたことについて「どういう要因があったか、十分に反省しなければならない」と表明。7月の参院選への影響に関しては「国政選挙と知事選ではおのずと有権者の選ぶ条件や基準が違う」と述べ、大きな影響はないとの認識を示した。一方、福田康夫官房長官は記者会見で「政策をあまり論じないで、そういうことに強い関心を持たずに投票される方が多い傾向はいいのだろうか」と語り、無党派層の投票行動に疑念を呈した。堂本氏の政治姿勢に関しても「世論に迎合すると言うと言い過ぎかもしれないが、国民受けのいいことを言うのは簡単だ」などと批判、言葉の端はしに危機感を滲ませた。
公明党幹部は「政党不信、政治不信の表れだ。自民党も危機感を持って新しい体制をつくらないと厳しい。」と指摘。
民主党の鳩山由紀夫代表は記者団に、同党推薦の候補が敗北したことについて「既存の政党とは何かという危機感を持つべき時ではないかと思うし、政党人として深刻に考えなければならない」との認識を示した。

同紙22面では、選挙から一夜明けた堂本氏自身の「非常に重く受け止めている。純粋な県民、市民の選挙として、勝手連をはじめとする人々の努力で、大きく盛り上がっていった」「政党のあり方について国民の間に不信感が広がる中、これまでの状況を変える力がある」「保守王国といわれた千葉が変わったことは、全国に誇れることだ」との感想が伝えられている。

堂本氏の当選にけちをつける気は、毛頭ない。ただ、このパターンも過去に何度もどこかであった、どこかで見た、そしてその後、国政レベルにおける政治は何も変わって来なかった、という気がするのは私だけだろうか?
今回の無党派層の動きが、本気で日本の政治の改革を目指す、大きな流れの中のシアリアスな動きであるなら、私はもちろん大歓迎である。率直に言おう。今回も含めて、この無党派層の既成政党離れの動きは、よく言われる”お灸を据える”類の動きに過ぎないのではないか?
国民に、現在の政治体制を改革したいという真剣な気持ちがあるとは、私には思えない。ある意味で、現政治体制は大多数の(私は約70%とみている)国民にとって、かなり居心地のよいものではないのか?それらの国民は、現体制を支える政治家連中に、もう少しだけエリを正して欲しい、ただ単にそれだけの政治に対する意識ではないのか?そこに、現政治家につけ入れられる余地があり、”何処まで行っても、いつか来た道”という日本の混迷の有力な一つの要因があると感じている。
再度言うが、私には、日本の大多数の国民は、政治家に”お灸を据えたい”とは思っているが、本気で”政治を改革したい”と考えているとは到底思えない。これは、国民の政治に対する意識の問題であり、最終的には国民の資質にかかわる問題である、と私は了解している。
(2001/04/03)

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