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Japan Problem/「行政」の責任を問う
闇の検察「けんか両成敗」(その4)
☆元奈良地検事務官☆
<海パンの侵入者>
ーあなたは彼の告発を信じますか?ー
平成14年4月7日、”論壇「目安箱」”に一通の投書が掲載された。
その投書は、”「法務検察の不正を暴く」を読み感心しました”と題された、次のような内容のものであった。
「法務検察の不正を暴く」を読みなるほどと感心させられました。
私も昨年三月まで奈良地検の検察事務官をしてきましたが、カラ出張まがいの事は何回もさせられましたが、調査活動費のことは初めて知りました。
省略
もし、この件に付いて私に協力できる事があれば出切る限りいたしたく思いますので連絡していただけませんか。
奈良市二名X−XXXX−X 電話XXXX−XX−XXXX 大田原
読者の皆さんは、この”論壇”というホームページをご存知であろうか?
”論壇「目安箱」”は、そのホームページ”論壇”の人気コーナーの一つである。
ちなみに同ホームページにある”「論壇」ホームページの歩み”には、そのアクセス数の達成状況が掲載されている。
省略
アクセス数 700万回突破 2002年 8月23日 アクセス数 600万回突破 2002年 5月29日 アクセス数 500万回突破 2002年 2月22日
「論談」 ホームページ開設 1997年 3月21日
この驚くべきアクセス数を持つホームページ”論壇”の編集部から、次のようなコメントが出されている。
編集部
日頃、目についた企業、社会の不正についての情報がございましたら、どのような些細なことでも結構ですので ご連絡下さい。
ホームページを通じて、皆様と一緒に社会の不正を正して いければ幸いです。
当ホームページへのご連絡は匿名でも結構です。告発者の個人情報の秘匿は厳守致します。
当ホームページへのリンクはご自由にお張りいただいて結構です。
リンク時の URL は、"http://www.rondan.co.jp/" で お願いします。
当ホームページに掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。 すべての著作権は、論談 またはその情報提供者に帰属します。
編集責任者:政田 幸一
この政田幸一氏とは、何者なのであろうか?
たまたまネット検索中に行き当たった http://www2.ktplan.ne.jp/"tsuki-chan/toubou/link.htm に、こう紹介されていた。
HP名称 管理人 コメント 機関紙「論壇」(論壇同友会) 政田幸一 大手総会屋の公式HPです。非常に雑多な情報が多く、その真贋
については言及しませんが、注目度は高いと思います。
この”論壇「目安箱」”に投稿した大田原氏が言及した「法務検察の不正を暴く」もまた、「論壇ニュース」というコーナーに平成11年5月19日に掲載された記事であった。
上記の通り、”論壇”編集者より掲載記事の無断転載が禁じられているので、興味のある読者の皆さんは、同ホームページのメニューから 「論壇ニュース」→平成11年→5月19日 の流れでアクセスしてご一読願えればと思う。
とりあえずここでは、「論壇ニュース」の目次にある同記事の紹介文を取り上げておこう。
(平成11年5月19日)
法務・検察組織の不正を暴く
- 週刊誌の報道で話題になっている 「法務・検察組織の不正経理を暴く告発文」 を入手した。
以下その全文を公開する。
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4月13日、大田原氏は再び”論壇「目安箱」”に投稿した。
今回のタイトルは、「検察情報についての感謝について」であった。
今月7日に法務検察の不正について感想を述べさせていただいた大田原ですが、貴会の「目安箱」に載せて戴いてからマスコミ各社から取材の申し込みがありその反響の大きさに、私自身驚いています。
省略
また、同(写真)週刊誌に書いてありますようにカラ出張は任官一年後の事務官クラスから行われており、つまり高卒で任官すると未成年であるに関わらずこのような犯罪的行為に加担させられるのです。
省略
大田原昌嗣氏。36才。
奈良県内の高校を卒業後、国家公務員初級試験に合格、1985年に奈良地検に検察事務官として採用され、以来16年間勤務の後、昨年3月、自己都合により退職した。現在は、実家で祖母と母親との3人暮らし。
4月22日、大田原氏は、検察庁の裏金の実態について取材を進めていたテレビ朝日の人気番組”ザ・スクープ”の鳥越俊太郎キャスターのインタビューを受けていた。
25日の東京新聞・加藤寛太記者の記事に、大田原氏の驚きの証言が報じられていた。
『ちょうど私が取材を受けているときでした。鳥越さんの携帯電話に三井容疑者逮捕の一報が入って、慌しくお帰りになったんですよ。(鳥越さんらは)私の後に、三井さんの取材をする予定だと話していらっしゃいました。びっくりされてましたよ。』
この大田原氏出演の”ザ・スクープ”は、逮捕された元大阪高検公安部長の三井環氏による検察幹部調活費流用の内部告発に焦点を当てた番組であったため、あまりテレビを見ない私もそれを目当てに見る機会を得た。
大田原氏は、普通の好青年という印象であった。
大田原氏の告発は、それほど難しい話ではない。彼が、『まったくと言っていいほど必要がないのに、各部署の職員が全国に出張に行くのです。私も年に一回の割合で行っていました。ほとんど仕事はなくて実態は観光旅行でした』というカラ出張は、検察内部では通称「計画出張」と呼ばれる。
大田原氏によると、奈良地検で「計画出張」が始まったのは7,8年前からで、それ以前のカラ出張は「吸い上げ」と呼ばれ、地検の支部で管理職が出張に行ったことにして、その分の出張費を本庁に納めていたという。
実は、大田原氏の告発は、今回が初めてではなかったという。「小泉内閣メールマガジン」を発行する首相官邸にも実名でメールを送ったが、「関係部署に報告しておきます」という返信メールが送られてきただけで、何の動きもなかったという。
何が大田原氏を実名による内幕告発に向かわせたかについて、彼はこう語る。
『政治家のスキャンダルが次々出て、週刊誌に躍っているのは「検察が熱くなる!」「Xデーは間近だ」などの正義の検察を期待する見出しばかりですよね。それを見て、追求する側の検察もセコイことをしている。検察かて同じ穴のムジナやないか』という思いからだったそうだ。
インターネットで大手総会屋のホームページにつなぎ、告発ページに書き込んだときも、『どうせ大した反応はないやろ』という軽い気持ちもあったという。
総会屋のホームページに書き込みをした後、『すぐに週刊誌から問い合わせがあり、地元メディアだけでなく東京のテレビ局などからも取材の申し込みがあった。正直そんな反響があるとは思わなかった』と、その威力に驚いた気持ちを正直に語っていた。
一方、大田原氏に内幕告発された法務省・検察庁側は、大田原氏の告発内容を徹底的に否定する内部文書を検察庁内のネット掲示板「検察WAN刑事局掲示板」に掲載し、その中で大田原氏について、「昨年3月末に自己都合で退職した者であるところ、情緒不安定な状況も認められた」と誹謗中傷しているという。
(http://kodannsha.cplaza.ne.jp/broadcast/fri/2002_05_22/content.html)
大田原氏は、この文書は人権人格を著しく侵害するものだとして法務大臣や検事総長に謝罪と文書の撤回を求め7月4日、奈良弁護士会に人権侵害救済の申立てを行った。
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7月16日の朝日新聞夕刊15面が、次の記事を報道した。
『奈良西署は16日、元奈良地検事務官・大田原昌嗣容疑者(36)=奈良市二名4丁目=を、建造物侵入の疑いで現行犯逮捕した。大田原容疑者は、「散歩をしていただけ」と供述しているという。』
4月に実名で週刊誌などに検察の公金不正流用疑惑を告発していた、あの大田原氏である。
同氏は、当日の午前2時20分頃、自宅近くの宅地造成地工事現場内に侵入し、現場付近を警戒中の奈良西署署員に逮捕された。逮捕当時、大田原氏は「裸足に青色の海水パンツ(競泳用ビキニ)姿」であったという。
同工事現場事務所は5月末から7月にかけ6回荒らされ、カメラ3台、ファクス3台、神棚のお神酒6本が盗まれていたため、防犯ビデオを設置したところ、今月2日、競泳パンツに頭にタオルを巻いた男の姿が映っていたため、15日に防犯センサーを設置し警察に警戒を依頼していたところ、これが反応したため近くで張り込み中の奈良西署の署員が駆けつけ男を発見、約50m追いかけて取り押さえたという。
(ZAKZAK 2002/07/17)
奈良西署は17日、大田原容疑者の自宅を捜索し、工事現場内の事務所から盗まれたとして被害届が出ていた携帯電話など数点を押収した、と発表した。
奈良西署は18日、大田原容疑者を、奈良市内の自宅近所にある宅地造成現場の事務所内から、日本酒2本(3千円相当)を結んだ窃盗の疑いで追送検した。
17日のZAKZAKは、盗難にあったのはカメラ、ファクス、お神酒と報じたが、奈良西署は、17日の家宅捜索で携帯電話などを押収したと発表した。しかし、翌18日の追起訴では、窃盗はとりあえず日本酒2本のみが対象となっている。
工事現場事務所から携帯電話が盗まれたのかどうなのかの点が不明瞭だが、それは大した問題ではない。
18日のZAKZAKが、さらに次のように報じた。
『大田原容疑者は、「工事がうるさいので、嫌がらせでやった」と容疑を認めている』と。
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最初はてっきり、三井環・元大阪高検公安部長の件のように、検察による「口封じ」であると思い込んだ。
しかし、状況がはっきりしてくると、大田原氏の件は、「工事がうるさいので、嫌がらせでやった」との彼の供述が最も有りそうなケースではないかと思われる。
たとえ微罪であっても、このような犯罪を犯した人物の内幕告発の法的効果は、ほぼ無力化されてしまうのが現実社会である。
しかし、あなたはどうお考えですか?
彼の告発は、真実だったのであろうか?真実ではなかったのであろうか?
日本の国民は、残念ながら、真実に直面することを避ける傾向がある。
しかし、大田原氏の告発のケースにおいては、真実は一つしかない。
大田原氏が語ったことが「真実」であるか、検察がそれを否定するのが「真実」であるか、いずれかだ。
司法の場において公判請求(起訴)するかどうかの判断を下す権限を有する法務・検察が、その内部で犯罪を犯し、しかもそれを糊塗するために国民にウソをついているのであれば、これは国民にとって大問題のはずだ。
たとえ大田原氏が「海パンの侵入者」であったにせよ、法務・検察は、犯罪者を告発する権限を有すると同時に、犯罪者を告発せず野放しにする権限を持つことを、国民は決して忘れてはならない。
「計画出張」をしたり、「調活費」の不正流用をする法務・検察が、政治資金を私的流用したり、官邸の機密費を不正流用する政治家を告発しない権限を有することを、国民は肝に命ずるべきだ。
(2002/09/14)
闇の検察「けんか両成敗」(その1)<私憤か?義憤か?>
同 (その2)<渡真利被告の初公判>
同 (その3)<大阪府警守口署の”メンツ”>
同 (その5)<元大阪高検公安部長が言いたかったこと>
をお楽しみに。